今週頂戴したメールにてハッとさせられたのがタイトルです。
現在、目の前にある課題にもがき苦しんでいる方々はこの体験が無い為に、現状の理解を正確に出来ていないのかも知れないと感じました。
目の前の山の頂上に立たなければ、次の景色が見えないのに、この課題(目の前の山の頂上)を横において別の解決策があると考えてしまっているケースが多いように感じます。
これは、情報が多すぎる為により良い方法を探し続けてしまう現代病に近いものかも知れません。
青い鳥シンドロームのようにも見えるこの行動は、改めて見てみると散見されているように感じます。
あと一歩進んでいれば解決できていたかもしれない課題を直前で諦めてしまうことが多いように見受けられます。
若者の能力を超えた達成が難しい夢を追いかける場合は、タイムリミットを設けて上げるのも良い方法かと思いますが、社会人の与えられた課題はある程度能力を見極められた上で達成可能な物を提示されていることが多いので、しっかりと向き合い取り組み解決する事で次の課題に取組めるものだと考えています。
転職数が多い方にも見受けられるように感じていますが、同じような課題で行き詰まり環境を変えるだけで、転職を繰り返してしまっています。
課題クリアを期待してグループ内でも同様のポストを与えるなど複数の同じような環境を提供することが有りますが、一点突破できる方と行き詰ってしまう方とに分かれているように思います。
時間が掛かっても愚直に目の前の課題と向き合いしっかりと解決していく事こそが結果として近道で有るように思います。
勿論、紆余曲折する事もあるかと思いますが、常に課題は頭の中に有る事が解決に繋がっていると考えています。
『Eureka(ユリーカ・エウレカ)』はアルキメデスで有名なとおり、常に考えていることでふとした瞬間に課題解決の端緒が見つかったりするものだと確信しています。
私自身も様々な課題やタスクを頂戴しておりますが、どのような環境であれ完全に忘れるという物ではなく頭のどこかで考え続けています。
それは経営者であれば多くの方が同じであろうと思います。
この課題に対してどこまで真剣であるかによって、解決レベルが変化してくるのだと思っています。
永守氏の『井戸掘り経営』同様にアイデアも課題も尽きることは有りません。
一つを解決して初めて次のステージに上がれるということを忘れずにしっかりと向き合い続ける為にも、今回の言葉はしっかりと頭に残しておきたいと思います。
また、個人が直面している課題については可能な限りしっかりと直接に伝えていきたいとも考えています。
周囲の目から見れば歴然の課題にも拘わらず本人は気付かず過ごすことで多くの機会ロスが発生しているように感じる機会も有ります。
そもそもその課題に気付いてもらうことも一つの課題かもしれませんが、気付かない方や認識できない課題は解決には向かいません。
ある程度のタイミングで課題を明確に捉えてもらうためにもしっかりと伝えて行こうと思います。
その為にはやはり双方の信頼関係が何より大切なので、その信頼の醸成には常日頃から意識をして取り組んでまいります。
課題については気付いた者の使命があると思いますので、社内の課題のみならず社会課題でも気づいた人間から行動変容を起こし、『一燈照隅万燈照国』を実践していく必要も感じています。
先ずは率先垂範して、実践してまいります。