負けず嫌いの育成法

昨夜、長い時間話す機会がありました尊敬する先輩の一人との会話が有りましたので、記憶が残っている間に記しておこうと思います。
子育てや部下育成において最も肝要なのは『負けず嫌い』に育てておくという事でした。
『負けず嫌い』であれば、「負けたまんまで悔しくないのか?」と言えば本人に火を付けるのは容易となるという理屈です。
バックトゥザフューチャーの主人公に「Chicken」と言えば、我を失うというシーンのイメージが合うのかもしれません。
確かに理解できる部分が多分にあるなと思います。
ただ、如何にすればその様に育てられるのか?と言うのがまだまだ良く分かりません。
『負けず嫌い』を育成したくて、毎月の勉強会でも囲碁を始めましたものの、育成できたのか?素養が有った人間を伸ばせたのか?私には分かっていません。
ただ、事実として私自身は全く勝負ごとに興味が無く、自分のベストを尽くすことのみ常に意識をしていました。
周囲との闘いにとらわれてはいけないと思っていたからです。
今でもその考えにあまり変化は有りませんけれども、勝負事と言われるとスイッチが入るようにはなってきました。
正直に言えば、未だに自分の範疇とは考えてはいないことでの他者評価は全く気になりませんけど、業務に近かったり、議論の場であると勝負ごとになった際の意識は変化しています。
尊敬する先輩は皆さん負けず嫌いです。
勝負するポイントが違うのですが、負けたくないと思った時の集中力やエネルギーは普段のそれ以上の力を感じます。
その様な方々と時間を共有する中で、少しずつ私の意識も変化してきました。

改めて周囲を見渡しますと、結果を出す方の多くは負けず嫌いです。
これは全てにおいて負けず嫌いと言う癇癪持ちとは異なり、勝負所を理解しているとも感じます。
そもそものルールを変更してでも勝とうとする方、ルールの中で時間をかけてでも実力を身に付け勝つ方、ルールが定められていない部分を活用してでも勝つ方、いづれにせよ勝ちへの執着心がとても強いことを感じさせていただきました。
勿論、勝負どころではないと感じた際には道化役でもなんでもされて、負けっぷりも見事です。
ただし、結果としてでも最初からでもとにかく場の主導権を握るという点では成果を遺され続けています。

上記のような景色を間近で見ている中で、私自身の心理も影響を受けております。
翻って今までは私の勝負への甘さが社員に伝播してしまっていたことへの責任も感じます。
ここ5年ほどは稼ぐことよりも口惜しさの醸成に力を注いできたつもりです。
これらの種が10年後には花開くよう引続き学びながらも成果にこだわり続けてまいります。

今週は800分の700の問題を記載しようと考えておりましたけど、こちらはまだ別の機会にしたいと思います。
無料動画で多くの学びをしている中で、藤原和博氏に改めて学び本なども購入していまして、指摘された公務員等の限界問題です。
私自身も東日本大震災の支援活動の中でこのような問題を目の当たりにしてきました。
現場にいる悔しそうな公僕の方の顔も忘れられません。
自分たちではどうにもできない部分を私共民間に託して頂き、代わりに現場での指揮などを発令するなどさせて頂いたりもしました。
これらの問題は日々起こっており、様々な無駄や徒労を生んでいます。
全て結果の平等を正とした悪弊であり、これからは現場毎に公平な機会であることが実践されることを願ってやみません。

来週は年に一度最も緊張感を迎える株主総会を迎えます。
一年の成果につき正当に評価いただき、それをしっかりと受け止めてまいります。
何より今年度は昨年度まで以上に大きな夢を語り、それを実現するための具体策も提示することで、年度末までの大いなる期待を持って貰えるよう臨みます。