必要に迫られて大転換期を迎えるのだと改めて感じ入っています。
武漢ウイルスは我々の生活をもっと一変させることでしょう。
抗体が見つかるなどして、早期に終息が見えるようになることが望ましいですけれども、科学者でもない以上期待はしても、楽観的観測を持つことは思考を止めていることでしかないと思います。
それでも時は立ち止まりませんので、人生を生きていく中で大いに思考を深めると共に実践を重要視していきたいと思っています。
平時と有事では求められるものが大きく変わります。
平和の祭典と言われているオリンピックは近代においても3度は中止の目に合っており、これだけ混沌した世界では実施が難しいのも当然と言えます。
今までの中止の理由は戦争が主な原因でしたけれども、今回は細菌との戦争と言うのもおかしな気がします。
『平和』の反対を『戦争』と考える方は多いそうですけど、私は『平和』の反対は『混沌』だと認識しています。
戦争は勿論、混沌を生み出しますけど、あくまでも政治の一つの手段であって、状態のみを指し示す言葉ではないと考えています。
無事に延期と言う形で開催されることを期待しますけど、今回の延期により多くのアスリートには試練が待ち受けていると思います。
だからこそドラマにもなるのだろうと思っていますので、是非、開催された暁には多くの感動を全世界の方々に見せつけてもらいたいと思います。
日本がオリンピックに関わって憂き目に合っているのは、ここの所40年周期のようです。
40年前の1980年は東西冷戦の最中でのモスクワ開催には参加を見合わせています。
更にその40年前の皇紀2600年にも当たる1940年には日本での開催予定が戦争のため、中止となります。
風水的に考えますと歴史には何らかの因果があるようにも見受けられますけど、実際にはたまたまの組み合わせなのでしょう。
いづれにせよ、単なる平時とは異なる時代に入りました。
東日本大震災も400年に一度とも言われる機会に巡り合いましたし、今回もそう滅多にお目にかかるものではない状態に立ち向かっています。
これを不遇と取るのか、現役時代に迎えられることで次世代に苦労を残させないために良かったと取るのかで、行動にも大きな違いが生まれると思います。
私は断然後者です。
今まで全世界においてもおかしいと感じていたようなことも今回を機に大きく変えることも可能になってくると考えています。
日本国内で言えば、東京への一極集中の異様さです。
あれだけの人口密度となれば、感染症には弱いことは自明の理でしょう。
効率性を求めた結果、ウイルスが効率的に活動できることにもつながっています。
それらが利益相反であることを知る良い機会とも言えます。
物流においても新鮮さ等を求めすぎた結果、在庫を持たない活動によって、多くの地方に支えられなければ、成立できない脆い状態であることも、東日本大震災に引続き理解されるのではないでしょうか。
世界においては食料のみならず、様々な工場を分散させておかずに安価な人件費に基づき中国に依存するかのような体制では、部品・部材供給が止まっているのは既に感じている通りです。
これからは、一時期的な活動になるかもしれませんけれども、生活必需品に限定した購買が必要になってくるでしょう。
贅沢品等とはしばしのお別れの覚悟が必要だと考えています。
勿論、早期終息の場合は、別でしょうけれども必要以上に贅沢になっていた生活を大いに見直す良い機会と捉えています。
そういった意味では文化人は活動が大きく制限されてしまうことでしょう。
それでも文化は必要ですので、今までの規模とは別にしても継続できる体制を整えたいとも思います。
選択肢が多くなり過ぎた業界においては、絞り込みが求められると思います。
5Gには大いなる期待が持たれていましたけれども、活用できるような平時にいつ戻れるか分かりません。
どこまで近代文明を排除して生活が出来るでしょうか?
かく言う私もデジタルには大いに侵略されています。
生まれた頃の昭和50年代の時代に今すぐ戻ったりすれば困惑することが多いでしょう。
それ以上前の世代を覚悟しておくことが肝要なのかもしれません。
なんにせよ生き残るのも本人の意思が無ければなりません。
まずは体力付けが必要だろうと思っています。
2019年度末に色々と思考を深める機会が持てたことは私には幸いしました。
これからの組織の成長には私自身の成長が最も重要であることを自覚しています。
自分の至らなさを大いに感じてきていますし、周囲とのズレが大きいことも自覚してきています。
それでも、私には夢があります。
ご先祖様から与えられたこの時代を感謝して享受すると共に、より明るいものに変えて次世代に渡す事です。
時間は黙っていても行動しても勝手に過ぎていきます。
どんな人間も人生は死ぬまで続けられます。
魂を燃焼させて生きてく方が増えることを期待しています。
イノベーションは『新結合』と訳すのが良いと昨今聴き、大いに賛同しています。
2020年度は新たな仲間を迎えつつ、当面は活動が制限される中で、大いなる飛躍のために自分自身と自組織を大いに磨き上げる年にしてまいります。
具体的な活動も見えてまいりました。
社会インフラの適正なメンテナンスを通じて社会に貢献するとともに文化の継承に努め続けてまいります。