変革への加速期

引続き武漢ウイルス(COVID-19)が強く世界に影響を与えています。

ネガティヴな面に注目がなされていますけど、今までにできなかった改革が出来ていることも沢山あるように思います。
私の師の一人である田口佳史氏によりますと、時代は明治維新に近い大転換期となっています。
明治の維新前には江戸時代の徳川幕府への不満などが相当に溜まっていました。
現代の日本が自民党政治に徳川幕府ほどの不平不満があるほどとは感じてはいませんけど、明治以降に組み込まれた中央政府による官僚体制の制度疲労は大いに感じるところではあります。

単純に明治以降20世紀で増えた3倍の人口が2008年を境にこのままだと21世紀で1/3に戻る道を歩んでいるように見受けられます。
このまま人口減少を是としているわけでは決してありませんけれども、人口がある程度減る中で世界の中のGDP比率がある程度下がるのも当然であるように思います。
ピーク期には世界のGDP比で17%を越していましたものの、現在は6%程度です。
これを大いに嘆く方もいらっしゃいますけど、人口比(1.7%)でみるとまだまだ善戦しているものと感じています。
先進国と言う現時点ではあまり適さない表現の国が世界人口の半分もいないのGDPを牛耳ってきたことが如何なものかとは思いますし、そもそもGDPと言う経済指標のみで国力を図ることにもそろそろ限界が来ているように思います。
多くの国が発展するのに経済はとても大切で貢献したことは間違いありませんけれども、経済が全てを幸せにすることはありません。
宗教も大切ですし、志や信念と言う価値観も無ければ、人類の幸福とは離れてしまうと思います。

冒頭の制度疲労を改善するべく色々な職場の改革(昨今の『働き改革』は如何なものかと思っていますので、別の意味合いを込めて表現を変更しています。)が進んでいるように思います。
今までできなかったことが時流に乗るのであれば、是非挑戦してもらいたいと思っています。

私が関わっている業界では、免震についても考えやすい時期であるとも考えています。
COVID-19がパンデミックとなった世界で、もしも震災が起きたらどうなるでしょう?
今までの流れで行けば、大量の仮設住宅が必要となり、それらはクラスター感染の温床となります。
仮設住宅では安心も出来ず免疫力も下がってしまいます。
仮設住宅でなくとも余震が続けば、多くの方の疲れが出ることは周知の事実だと思います。
そんな中、免震建物で暮らしていれば、今まで通りの生活を維持することが出来ます。

BC(Business Continue:事業継続)の観点からも震災に備える必要があります。
ウイルスと地震は連動していません。
地震発生確率はウイルス問題に関係なく変動は有りません。
今、この瞬間にも備えなければなりません。
考えただけでもぞっとすることから目を逸らすことなく、最悪の事態を常に想像しておかなければなりません。

経営者としてもこれからの経営を考え続けます。
人口が減っていく中で、世界経済がこれだけ影響を受けますと日本は単純にプレゼンスを落とすだけになるかもしれません。
これからは先人が切り拓いた世界とは違う未来が待ち受けています。
過去の経験則は役に立ちますけど、自分の頭で考えなければ、先輩の遺した大切な知識は役に立ちません。
なかなか動きが制限されている今だからこそ考える時間を有効に活用してもらいたいと切に願います。

自分の頭で考えない人々はいつの時代もカモにされています。
考えるのに加え実践を伴うことで、大いなる成功が待っています。
成功を通じてより多くの社会に貢献してもらえる人財を増やし続けたいと思います。