愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

歴史は勝ったものが残すものであり、個人のバイアスを全くに削除した歴史書では面白みも無い為、一つの時代を読むにも多くの歴史書から学ぶ必要があると常々感じています。
今回は、読書家で知られる出口さんの本を読んでワクワクする歴史観に触れることが出来ました。

人類は環境が変わっても本質的には同じ習性があります。
歴史の転換点は、ある一人の行動によって変えられ、それ以前と以後では思い出すことも出来ないくらいの変革がなされる連続です。
歴史が残せるようになったことは、人間の倫理観を大いに高めることに寄与していると感じます。
動物であれば、生きている今がとても大切ですが、歴史を残せる人間は自分が後世に如何に伝えられるかを意識することは行動に影響を与えていることでしょう。
また、歴史の流れをどれくらいで考えるかによって、色んなものを見る角度が変わってきます。
100年単位で見える景色と1000年単位で見比べる景色には当然違いが生まれてきます。
海外の仲間を作る際にも相手の歴史を知り、敬意を払うことで距離はぐっと縮められると思います。
これは、国内でも同じ話で、自分たちが大事にしている歴史などをお互いが共有することで、未来志向においても価値観揃えが進む感じます。
永い歴史で見るとやはり今の日本は大変に恵まれている環境であると思います。
勿論、バブル時代に世界のGDP第二位の国家であった時代に比べれば、経済的にはプレゼンスが下がっていますけれども、その分徳は積まれているようにも思います。
現実的に国土も小さく人が住める場所が限定的である以上、大陸と対抗していくのは容易ではありません。
中国と言う大陸が大きすぎることもあり、国内統制に時間がかかるため、海外への影響が弱まったままですが、いづれは強大国として復権することでしょう。
そのような強国とどのように付き合っていくのか、短期的な目線ではなく、長い歴史観を有しあう民族同士で考えておく必要があると思います。
『国破れて山河あり』国体は変われどもそこに住む人は存在し続けます。
2600年恵まれて国家の主権をほとんど奪われること無く、継続してきた国家としてこれからの未来像を考えていくことが大切だと確信しています。
それは、国民の総意としてではなく、少数のリーダーが決断していくことになることは歴史の流れでもあります。
未来に向けて様々な話し合いをしていきたいと思います。
歴史に学ぶことは沢山あると感じている次第です。
海外の方との交流にも大いに役立てていきたいと存じます。