命を懸けない仕事は全部偽物

本年より今までの手帳サイズから致知手帳へと変更しております。
週ページ毎に冒頭著名人の格言が記載されています。
4月19日の週の言葉がタイトルにした「命を懸けない仕事は全部偽物」(曽野綾子氏)でした。
「組織の中に一人でも覚悟が決まった人がいれば成功する」「能力の差ではなく真剣度の差が成功を決める」など今までにも素晴らしい言葉をそこに見ておりました。

会社を起こして直ぐに親会社のコンサル業務と協働する機会がありました。
レポートの検収を先輩に実施して頂いている際に「一ページでも無駄があってはならない。100枚を超えるページの中で最も魂を込めたページが必要だ。」と指摘されたことがあります。
付属資料としてエビデンスを掲載するのはあくまでもロジックの補填であり、コンサルタントとしては依頼者に対して改善のための魂を込めたメッセージが必要であることを強く突き付けられました。
当時からある程度、レポートには雛形がありましたけれども、その中でも発信者による情熱が大切にされていました。

今年度の弊社の方針は「安全と標準化の凡事徹底」ですので、様々な箇所で標準化をするべく検討と改善を実施しています。
どんなに標準化がなされてもそこに魂を込めたメッセージが無ければ血の通わない施設管理になってしまいます。
常に当事者意識が抜けないように全てをマニュアル化するのではなく、自分の意思に基づいた意見が発信できるスタッフを育てたいと思います。
一度しかない与えられた人生を過ごすには、流されて生きるだけでは勿体ないと思います。
「命を懸ける」と言うと激しいかもしれませんけれども、魂を込めて人生を過ごしてもらいたいと願います。
尊敬する先輩から教わった好きな言葉でもある「考えた通りに生きなければならない、出なければ生きた通りに考えてしまう(ポール・ブールジェ)」にある通り、理想を求め続ける強い意志がとても大切だと思う次第です。

とは言え、私もタイトルの言葉に強く惹かれたようにどこか流されてしまっていたのかもしれません。
仕事を通じて、生涯の志を成していくことを忘れずに日々業務に魂を込めて一歩ずつ成長を遂げてまいりたいと思います。

仕事には魂を込める価値があるものと確信しています。
多くの新人の皆様におかれましては連休が明けても一頃昔に流行った「五月病」になられることなく、時間を大切に成長をされるよう祈念しております。

今週はゴッドファーザー2も観れました。
前作に続き、父親と観ることで今回も新たな気付きが沢山ありました。