私共の会社は創業15年では有りますが、グループとしては150年を経ていますので、対外的には私共の会社単体を見られているのではなく、グループ全体も意識される機会が有ると考えています。
グループの信頼を持っていることもあり、恵まれた営業活動が出来ています。
その分、制約があるとも言えるのかも知れませんが、恵まれていることの方が圧倒的に多く有るといえます。
グループ内起業のメリットはこのような所にあると考えています。
ここで勘違いをしてはいけないのは、新たな起業時に恵まれてスタート出来ている分、信頼を擦り減らすのではなく、薄くとも信頼の厚みを増す努力を継続していく事が肝要だと言うことです。
『信用を得るのは時間が掛かるが、損なうのは一瞬』と言うような表現は色んな所で聴かれているものと存じます。
我々が今あるのは諸先輩方の積み重ねの信頼のお陰です。
これから次世代の為に徳を積み重ねて行くのが我々の生きる道であり、仕事を通じた修行で有ると考えています。
業務上の違和感は自分達だけの価値観で判断するのではなく、長い歴史に照らし合わせて見る必要も有ります。
短期的な利益よりも長期的な信頼の方が価値は大きいことを忘れてはいけません。
情報格差や地位的優位性を活用しての短期的利益は長続きする事は無いでしょう。
ゲーム理論での証明でなくとも自明の理だと考えています。
世界を見ても日本人が培ってきた信頼は諸外国と比しても大変高いものが有ります。
大東亜戦争時に損なった部分も多分に有りますが、それ以上とも言える信頼の実績は感じることが多いことと存じます。
世界からの信頼においても次世代にしっかりと残して行きたいと考えております。
そのような中で改めて考えるにやはりリーダーの責務は大きいと認識します。
与えられた環境に感謝をすると共にベストを尽くし、中長期的に安定した経営基盤を作る為に日々精進してまいります。
多くの情報を集め、踏み出す方向を誤らず、戦略に基づいた着実な実行そして見直しまでしっかりと自薦していきます。
歴史上を振返っても、これだけ自由で恵まれた環境で愚痴っているのは、時間が勿体ないと思います。
可能性は無限大であり、様々な事に挑戦できる今、問われているのは自分自身の志なのだと感じています。
諸先輩方に与えて頂いた以上の環境を次世代に渡せるよう日々を過ごしてまいります。
師走となり、何となく慌ただしい雰囲気の世相とはなりますが、流されず正しいものが何であるかを日々考え続け、行動してまいります。