4年振りの開催となる飯塚山笠の流れがきに参加してきました。
初めて飯塚山笠に参加した際に共に初陣を飾った吉田氏が台上がりされることもあり、11日のみの参加予定でしたが、13日も参加してきました。
気付けばグループ会社からの参加者で最高齢になる日も有るようになってきました。
山笠でしか会わない方々とも久方振りにお会いすると共に少しながらも杯を交わすことが出来ました。
この地元に熱を持っている方々が街を活性化させていて、継続もさせていくことを実感しています。
このような繋がりは都会の方にとっては手間に感じるのかも知れませんし、時間とコストの無駄と考える方が多いのだろうと思いますが、結果としては自分や家族を守る上では必要なコストだと感じています。
武漢ウイルス(COVID-19)が発生した際や自然災害が発生した場合に近所に頼りになる方がいるかどうかは復旧時に大きな力になります。
周囲との関係が希薄で有れば、防犯上も良くないであろうと感じます。
犬を連れて散歩していれば、ほぼ名前は分からなくとも顔見知りだけの方と挨拶をします。
初見の方にも声を掛けますから、お互いに一定の印象を与え合います。
田舎なので、戸数が少ないこともあり、泥棒にとって効率が悪い場所とも言えますが、各家庭に観たことが無い人が居れば一声かけたり、子供達に声を掛け合う文化は多くの点で守られていると感じます。
そのような方々の楽しみの一つは年にいくつかの催事ですから、山笠などは継続して盛り上げておきたいと思うばかりです。
既に戦力とは言えないので、誰にも呼ばれてはいませんが、あと数年で橋連絡なるでしょうから、それまでは流れがきに参加しておきたいと思います。
ここでも『無理が出来るうちは無理をしておいた方が良い』と考えています。
とは言え、安全第一でけがなどしては多くの方にも心配と迷惑を掛けてしまうので、自分自身の体力錬成も継続しておきます。
今回も初参加ながら興味を持ってくれた方も数名いたようでうれしく感じました。
この手の事は全員がハマるものでは有りませんが、経験して見ないと魅力は伝えられないので、一度は参加してから判断をしてもらいたいと思うばかりです。
別の視点から飯塚山笠について面白い話を聴きました。
飯塚山笠は、戦争や炭鉱閉山に伴う経済的事情での中断を経ながら、今に繋がっています。
炭鉱閉山前までには、東流、西流、新流の3流れで実施されていて、復活時にも同様に3流でスタートしましたが、日本の経済成長が終わった2000年以降に二つの流が増えたという事でした。
これは地方のお祭りとしてはとても珍しい事だと思います。
それだけ、町内会がしっかりとしていることと連携が出来ている事に加え、人口減や経済的停滞をものともしていないという事で、他に事例は少ないように感じます。
この飯塚と言う地にはこのような魅力が有るのだと改めて感じ入った次第です。
伝統の祭り行事は、守ることが精一杯で拡大発展は国内では本当に難しい事だろうと思います。
それでも停滞する状況や落ち込んだ環境を上向きにするには、地元の祭がとても有用だろうと実感しています。
この辺のことを纏められた図書が8月に嶋田吉朗氏著(飯塚高校を運営されている学校法人嶋田学園常務理事)で発刊されるとの事なので、こちらも楽しみです。
山笠が終われば、相馬野馬追は目の前です。
こちらの開催も楽しみにしています。