国家のグランドデザインを議論したい

今週は、OB会に参加させて頂いたり、初めての内定者研修の実施など面白い機会に恵まれましたけれども、中でもラグビーのワールドカップを観戦できたことはとても有難い機会でした。
一年ほど前から企画されていて、対戦カードも向井さんという素晴らしい方からのご推挙で、本当に恵まれた体験をすることが出来ました。

やはり、人の成長は『人・本・酒・旅・星』にあると実感できる経験でした。

ワールドカップ道中での会話が表題のようなもので、この人口減少が確実に進む変革期に国家の目指すべき道はなんであるのか?をテーマに色々と議論しておりました。
理想の姿は勿論、個人個人持っているので全て同一にはならないでしょうけれども、方向性は示す必要があると考えています。
結果としていくつかの方向性は話しているメンバーで見えたようにも感じておりますものの、痛感しているのはリーダーの力量不足です。
これは、国家の指導者を嘆いているのではなく、自らの情けなさを感じていると言う意味合いです。
デービット・アトキンソン氏の著書でもよく提言されています『日本の駄目さはリーダーに結実する』というような表現は本当に的を得ていると思います。

残念ながら国民の全てがしっかりと考えて理想に迎えるという世界は現実的ではないと考えています。
やはり、少数でもリーダーが正しいと思われる道に導いて行くことがとても大切であるし、歴史もそれを証明していると認識しています。
現在の日本の国民レベルの国家グランドデザインは、大東亜戦争後の吉田茂によって描かれた経済大国を目指すことで認識されているように見受けられます。
そして、その当時それを目指すことは間違い出なかったとも感じています。
ただし、日本の人口は減少傾向にあると共に年齢構成も大幅に変化しています。
何より世界の動静も大きく変化していることも正しく理解されなければならないでしょう。

皇紀2679年の中で、この戦後70年程度が全ての当たり前となっていて、少し思考を深めても明治維新程度までとなっているのは、永い歴史を誇る国家としてとても残念です。
当然に多くの国会議員はしっかりとした歴史認識を持って立法府・行政府の長として実行をされていると期待しておりますものの、国民議論レベルではなかなか会話が為されません。

時代は常に変化し続けます。
万物は流転するのです。
ダーヴィンの指摘通り、強いものでも賢いものでもなく変化できるものだけが次世代に繋ぐことが出来ているのが現状です。

日本においても国家をどのようにしていくのかしっかりとした議論を経て、実行して行きたいと思います。
目の前の弊社組織においても同様なことが言えるでしょう。
組織をどのようにしていきたいのか、グランドデザインを描き、そこに向け一足飛びではなく、確実に進んで行くことがとても重要です。

この議論をする為には、何より当事者意識が大切だと感じます。
評論家では全く役に立ちませんし、議論に意味を持つことができません。
どうすれば、一人称で語れる人間を増やすことが出来るのか、は多くの組織においての課題なのかもしれません。

国家においても徴兵制など含め、税金以外でナショナルサービスに対して貢献したり、意識したりすることが出来る仕組みも必要だろうと考えています。
国内において人口構成が大きく変わり、人口減少の局面である以上、各種制度には変更が必要です。
教育を通じて次世代にしっかりとしたものを残せるよう一人のリーダーとしてしっかりと行動してまいる所存です。