四十七都道府県巡り

本日で麻生グループも147周年を力強く迎えることが出来ました。
事業責任者会議にてグループ各社の様々な取り組みが披露されたことで、知識も当然に増えましたけど、刺激を多く頂戴しました。

今週、初の高知県入りをしまして、とうとう全国の都道府県に一度は立ち入ることが出来ました。
当日は福岡から飛行機で入りましたところ、九州内の飛行機同様、一時間掛からずに高知入り出来、距離としては近いことを改めて実感しました。
今回の主目的はグループ会社で所有している土地の視察と近隣の山林所有者への表敬訪問でした。
『見渡す限り一面の山が土地』と言うなかなか聞くことの出来ない表現をされ、金銭的価値は別にして『大したもんだ。』と感じました。
このような土地が飛び地でいくつかあるので、今後も継続して視察・管理をしてまいります。
林業に従事されている方の話もお聞きして、今までに聞いたことの無い世界を多く教えて頂けました。
農業・漁業に比べて市場も少なくプレイヤーも更に少なくなるこのビジネス分野では、構造上の問題や今までの経緯から来る柵などで、簡単に解決できないであろう課題が沢山あることも感じました。
だからこその商売機会も眠っているようにも感じています。
ただし、片手間で出来るような話ではないので、林業に関してはこれから更に勉強を深めていこうと思っています。
プレイヤーが少ない一番の原因は土地には限りがあると言うことですから、土地を所有しているだけでも、本当の部外者よりは多分に機会があると言えます。

農業・漁業よりも今実施している作業は自分が現役のときに回収できるものは少なく、2代3代を経た世代のために実施していることが多いと言うことにも浪漫を感じました。
他の人に見えない世界を見て、生きている間ではなく死して数十年後に評価される事業と言うのは、現代の価値観にとても弱まっている残念な事のひとつに感じる次第です。

林業に半世紀超えてを捧げ続けている方のご意見も拝聴できたことはとても有意義でした。
夜は、高知の方とも会食が出来たので、これまた多くの勉強をさせて頂くことが出来ました。

折角の機会でしたので、帰りの行程は少し時間をかけて観光でもと考えておりましたけれども、残念ながら雨で、景色を堪能できると言うほどにはならず、電車も徳島県の大歩危小歩危で旅情を感じる程度となりました。
また、電車では電波も届かず、業務は諦めて読書に勤しみました。
今後も視察や更なる林業の正しい把握のためにも四国には頻度を高めて足を運んで参る所存です。

自分たちはとても恵まれた世代を生きていることを痛感します。
世界の中の日本と言う国家がこれだけの高い評価を得ていることは皇紀2679年の中でも数少ないことだと思っています。
勿論、社会課題等は山積で手放しで喜んでいられる状況でもないという現実も理解しています。
それでも有史の中でとても恵まれている環境にあることも間違いありません。

ポイントは、起こっている事象の原因を自分に求めるか、外に求めるかなのかもしれません。
『世界を変えるのは簡単だ。自分の考えが変われば世界は変わって見える』と祖母に言われて育ちました。
この言葉の意味合いは最近良く感じます。
見方を変えれば世界は変わる。
自分の軸と信念を持って、いろんな角度で物事を見ていきたいと思います。