今週は台風ならびに大雨への対応を求められた飯塚地区でした。
6日金曜には 気象庁からの特別警報もあり、平成25年の運用開始から飯塚地区では初の実用になっかたと存じます。
特別警報が出るまでは地区ごとに避難待機、避難指示、避難命令などと分けて運用されていましたが、特別警報とともに『全員避難』(全域)というような表現がなされて驚きました。
大雨で気にするべきは川沿い周辺を重点に平屋建や階数の低い方々でしょう。
全員が避難できる場所は公的には準備できないのが現実だと思います。
情報弱者がそのまま受け取ってしまった場合、避難所が混乱してしまうのではないかと恐ろしくなりました。
結果としてはどちらの避難所でも事件を聞いてないので、特段の問題は起きなかったと思います。
緊急時の対応は、今までにも経験が有りますが、殆どの人間は視野狭窄に陥るので具体的で単純な指示が効果を出すように感じています。
複雑なオペレーションは、混乱につながってしまいます。
それには正しいリーダーシップが欠かせないことは間違いありません。
緊急時には役職として正しく組織が機能するのが理想ですが、信頼関係が生じていない状態では早目早目に指示が出せる人間が重宝されることでしょう。
何より現場対応能力も必要です。
自衛隊の時に良く兵隊が『戦争になれば、自分の方が優秀なのに学問だけの人間に使われるのは納得いかない』という趣旨の発言をよく聞きましたが、残念ながらこれは事実誤認な箇所が多分に多く、平時で学問をする気がなければ有事には正しいバックグラウンドが無いため、適切な判断が出来ずに直ぐに化けの皮が剥がれてしまいます。
『乱世の奸雄』と曹操を表現することがある通り、世に認められその功績を称えられる人物は時代の背景も勿論影響します。
それでもどのような英雄であれ努力が無ければ、そのポジションは長続きすることはありません。
思い、言動、習慣、人格によって運命は大きく変動していきます。
時代の流れや社会環境、自然現象をコントロールすることは個人には出来ません。
個人でできることは思いから始まる努力の継続です。
それによって人生が大きく変わるというこの恵まれた時代に感謝して、次世代に大切なものを残していきたいと思います。