準備は出来ていますでしょうか?

人財不足などを嘆く声はいつの時代も変わらないのかもしれません。
それでもある程度トレンドと言う物は有るように思います。

KAILを経験したことで九州財界を意識するようになるとともに現実的に触れ合ってみますと、年齢構成的には70代前後から上の世代の方が大変力強く存在しているように感じます。
人によっては老害と言うようにもおっしゃいますけど、明らかに今の時代を牽引して構築されたのはこの世代の方々です。
しかも、その頭角を表し行動を開始したのは30代、40代の頃からであったように聞き及びます。

今風に言いますととてもスーパーな方々です。
とは言え、生きている人間ですのでいつの日か現役そのものを引退せざるを得ない現実もあります。
その際に現実的にバトンタッチされるのは誰になるでしょうか?
一緒に盛り上げて支えてくれたであろうすぐ下の50~60代に実権が移るでしょうか?

私はそのようには思えません。
ご自身たちがパワフルに活動できた要因の一つに若くして要職を任されたことで、目先の利益ではなく中長期的視点(10年~40年程度)としての理想を追い求められたことに有るのではないかと思うのです。
その間、バブル含め様々な経済的転機が有ったものを乗り越えた方々のみが現在君臨されているのが財界です。
今更、少し下の世代に渡すよりも思い切った世代交代をする覚悟と行動が取れるのも今のトップの方々の魅力でもあるように思う次第です。
つまりはその場合、今の30~40代に大きなチャンスが有ると感じています。
ただ、チャンスの女神には後ろ髪が有りません。
自分たちが備えていなければ、その機会はあっという間に更なる次の世代または別の国で燃えていて準備をしている方々に根こそぎ持って行かれることでしょう。
その備えが出来ているものなのか、周囲への不平を言うではなくいつでも走り出せる用意が出来ていますでしょうか?

上の世代の文句ばかり言うのではなく、自分達ならばいつでもより良い社会を創り出せるという自信とその覚悟を有しておかなければなりませんし、ただ、待っているだけでも叶わないでしょう。

勝手に機会から飛ばしてしまった50~60代の方々は今からでも権力を確実に手に入れる位の覚悟と行動で進めなければ、歴史を見ても禅譲は有り得ないでしょう。
簒奪する事は如何かとは思う物の、禅譲と言う表現は現実的には色んな意味合いを伴っているものと存じます。

周囲を悪くいう事は誰にでも簡単です。
自らを省みて他責から自責に成らなければ自分がいる世界を変えることは出来ないでしょう。
それは、世代を超えても同様だろうと思います。
何よりもなぜ権力者になるのか?財界の重鎮となる目的な何なのか?その志・信念が無ければ、今の財界にいる方々のように大切には扱われないでしょうし、例え今が良くても晩節を汚すことになります。

少々乱暴に世代間闘争のような表現をしました物のいつの時代にも優れた人物はいらっしゃいますので、上記の限りではないことは重々理解しております。
それでも流れとしての人口動態を把握しておく必要は常にあると思います。

志と信念を持ち、自分自身に打ち克ったものこそが、世界に正しいインパクトを与えられるものだと確信しまして、少しでも自分自身が成り得る最高の自分になれるよう今後も勉強と実践を継続してまいります。