燃える闘魂

タイトルを見ますと有る個人を思い浮かべそうですけれども、今回は稲盛さんが書かれた本のタイトルです。
本書を読んで、改めていつから日本人は一所懸命働くことを失い始めてしまったのかと感じました。
働くことは恵まれていることであり、素晴らしい美徳だと思っています。
決して強制されるようなものでは無く、自分自身の付加価値に応じて社会からの報酬を手にすることが働く事への正当な対価だと思います。

一番の変化で危惧しておりますのは、報酬イコール金銭面のみの価値観が横行し過ぎているように感じることです。
人とのつながりによる精神的安寧などは金銭で解決できるものでは無いと思うのです。
良く言われている様に「愛は金では買えない」と言う事に賛同します。
かと言って、経済を軽く見ているつもりは有りません。
「愛は金でより豊かになる」可能性は高いと考えています。

経済は大切ですが、それ以上に志は大切であると感じさせていただいた本でした。
エネルギーは自らが持ち続けなければならないのは勿論の事、類まれな情熱から生み出される強いエネルギーを持った人間は正しい志が無ければ、悪影響を与えてしまいます。

欲望はエンジン、理性はエネルギーと言う言葉もあります。
稲盛さんが無私の想いで構築したものを高い感度で感じ取る事が出来る人間は正しい行動を継続しなければならないと感じたところで、 では、自らが何を成すべきか?
深いレベルで自問自答をしていきたいと思います。