良樹細根、大樹深根

表題は子供達が通うバッカーズ九州寺子屋で教わった言葉です。
庭仕事をしても改めて感じました。

人の目はどうしてもついつい咲く花に着目して、枝葉を少し気にするかどうかのように感じます。
それでもその成果を支えているのは、根にある事は間違いありません。
実際には根と共に土壌も大きな影響を与えます。
農作物で大いなる成果を上げているものは10年程度の期間を経て、成果を上げることが少なくありません。
翻って人間の成果も狙い始めてから、結果を出すには10年程度の歳月が必要であるようにも思います。
能力の高い方や時流に乗った方はそれ以上の速さで成果を上げていくでしょうけど、継続して結果を出し続けていくには土壌と根を大切にすることが肝要であると確信しています。
根性と言うのは今の時代にそぐわないのかもしれませんけど、根と付くだけあってとても大切な言葉であると感じます。
土壌は何であるかと考えますと、風土と言う言葉もある通り今までの経緯から来る文化に近いものだと思います。
土壌をよくするのは先輩がどのような肥しを残しているのかがとても大切だと感じています。
私自身既に若者と言う括りには入らないことを自覚しています。
若者としての気概を失ったことは有りませんので、自分の能力を開発し続ける事に邁進し続けておりますものの、若手を育成することに意識を向けるべき時期であるとも感じています。
人生百年時代とは言え、健康寿命を考えますと私自身も折返しに近付いているか既に折り返しを過ぎているかもしれません。

今週は、社内研修を実施していました。
それと共に社会イノベータ公志園のメンバーともお会いする機会が有りました。
私にとっては今までにない刺激的で気付きの多い研修となりました。
次世代の為の肥やしになる喜びを知る期間ともなりました。
同じ教材を使う研修でも実施するメンバーによって研修の中身は大きく変化します。
それこそが研修の醍醐味であるとも思っています。
改めて今までに何度も拝聴してきた動画やDVDも観ると違う景色が見えてきました。

いずれにしても、大いなる進化を遂げる為には自分自身の成長が最も必要である事は自覚しています。
気付きを気付きのままで終わらせず、実行に移し、それを習慣化させていく事で自分の見える景色が変わる事をこの15年で理解しました。
これからの10年に向け、良い根を更に伸ばすためにも自らの成長と経営理念を共有する仲間を増やしていく事を実践し続けてまいります。
久し振りにスイッチが入る機会の多い一週間でした。

世間は武漢ウイルスの影響をまた多分に受ける結果になっておりますものの、将来を見据えて行動してまいります。

少々、世俗的な話ですけど、私自身の今の備忘録として残しておきたい事象が有ります。
お笑いコンビの雨上がり決死隊の解散劇です。
正直、ダウンタウンが笑いの全てであると小学生から思っている世代としては、そこまで影響を受ける方々では無かったものの、ダウンタウンに才能を認められ共演をされていたことで目にはしていました。
今回の結果は、人としての成長を遂げ続けた人とテクニカルスキルに特化した人のすれ違いと認識しております。
テクニカルスキルを磨き続けて短期的な成果を上げ続ける人間の評価の置き所と人として着実に徳目を積んでいる人間の評価を如何様にしていくか迄、意識する事案でした。
とは言え、これも今現在の結果なので十年後にはどのような評価・結果になるかはこれからの双方の動き次第であると思っています。
私自身は今回の解散劇は片方の力強い信念に基づいた意見の結果であると理解します。
伝えられた側は未だその本質まで理解が到達できていないのだろうと思っています。
このようなことは会社経営でも同じようなことが起こり得ると捉え、私自身は常に腹を割って交流していく事を大切にしてまいります。
組織として段階を踏まえる必要がある場合もあるかもしれ万けど、常に人として正しい行動を取るべく
、その正しさを知る為の基準を学び磨き続けます。