学びを深める期間

今週は緊急事態宣言も発動され、国民生活も大いに変容を迎えています。
何が正しいかは自分の頭で考えなければいけません。
どこかに明確な答えが無い当たり前の世界に気付き始めた方が多いようにも思います。

企業活動は大きく制限され、立場によっては仕事自体が無くなる方々も多数出てきています。
現時点でも出口は見えず、まだまだ混沌とした日々は続くことでしょう。
その様な中でも我が国日本は冷静な対応が出来ていて、やはり素晴らしい国民性と言えると感じています。
現時点で気になっているのは、出口が見えない状況です。
希望を持つには、出口が見えていることです。
勿論、理想の世界は皆の頭の中にあるとは思いますけど、現時点ではそこにタイムリミットを設けることが出来ていないように感じます。
一旦ゴールデンウィーク明け迄が宣言期間とされていますけど、これは今のままで行けば、単純に延長されるだけでしょう。
若しくは、一旦通常状態を宣言してもその後数度にわたり今回のような宣言がなされることになるでしょう。
特効薬やワクチンが出来るまでは、解決は無く、第一波を乗り越えても第二波時点で、毒性が増していれば更なる被害が拡大することでしょう。
休業補償などに財源を用いるよりは、薬の開発に人類の叡智含め財力も大いに投下すべき時期かと考える次第です。

私は科学者ではないので、論理的な理屈が全てわかっているわけではありませんけど、若者が重症化しにくいのは統計学的に事実と見えますので、それであれば、軽症な内に快復した方々には経済活動に邁進してもらう仕組みが必要なのでは?と考えています。
私自身も3月中は東京出張も控えつつも実施はしていましたので、既にホルダーになっている可能性もありますし、発症せずに終えたのかもしれません。
その様な人間が誰なのかが分かれば、経済活動をある一定規模で継続することが可能であると考えています。
勿論、その後のウイルスの展開の可能性を検討しますとそのような単純な意見ではないようにも思いますけど、飲食店などのサービス業は青色吐息になっています。
これらの方々が居なくなると、アフターコロナにおいても人類の楽しみの一つを失うことになると思います。
我々の経済活動の先には文化人やサービス業の発展があってもらいたいと願います。

その為、現在生活が激変を余儀なくされ、困惑された生活を送られる方には正しく希望を持ってもらいたいと願うのです。
V・Eフランクルによれば、収容された世界の中で最後まで希望を持たなかった者のみが生き残ったそうです。
希望を持っていても生き残れなかった方もいらっしゃるのは事実ですけど、絶望した方は自らの意思として生を継続することをあきらめてしまったそうです。
どんな状況においても希望を忘れず、今ある環境で笑顔を保ち、来るべき明るい未来に備え可能な範囲でよく食べよく眠り、健康を維持する心を失われないことを願います。

まずは、5月の連休明けまでは社会インフラとしての医療機能維持に私共も務めてまいります。
それでも活動に制限は掛かっていますので、その分はアフターコロナを見据えて、学びを深めてまいります。
物流が止まっていないことは幸いで、多くの図書に触れて学びます。
人・本・旅・星・呑に普段は学びを求めていますけど、人・旅・呑は中々望めません。
よって、本と星に学ぶことに一時期的に重点を置きます。
とは言え、私の言う『星』は三ツ星レストランと言うような食も含まれますので、時間軸としての『星』から学びます。

全ての環境を自分にとってのベストに揃えることは有りません。
人財や景気においても選別するのではなく今ある状況でベストを尽くしきるのみです。
無いものや奪われたものに目を向けるのではなく、今あるものに感謝して次世代につなげてまいりたいと存じます。