子曰、民可使由之、不可使知之

『民は之に由らしむべし之を知らしむべからず』論語の一節が表題です。


以前所属していたスタッフが良くこの言葉を用いていました。
解釈は色々と分かれるようで、それにより行動が大きく異なるように思います。
政治家は本人たちにとって都合よく解釈することで、民を軽率に扱う機会が多いように思いますけど、私は、最近論語等を読む機会が増えているので、この解釈は善意でするべきだと思っています。

全ての意思決定を全ての社員がその真意を知ることはとても難しいので、会社の意思決定者は普段から信頼されておく必要があるのだと私自身は思います。
どうせ理解できないから説明する必要が無いと言うような解釈では身分制度などよろしくない文化の助長にしか繋がらないと思います。


十数年経営を負託されて常に真剣勝負で過ごしております中で、この一年程度で大きく会社自体が変化しているのを感じます。
その根幹にあるのはお互いの信頼関係の変化が強いように思っています。
私自身も大いに頼っていますし、意思決定への理解も正しくされる機会が増えているのを実感もしています。
これが文化となり結晶されていけば、非常に強い組織になっていくことを感じます。
今までにもいくつかの事業所を回らせていただく中で、ノッているチームや部署の特徴を振返りますと相互メンバーの信頼であったことにも気付けます。
何事もリーダーが率先して変化をして、信頼を寄せることと信頼されることを勝ち取る必要があることを感じます。


また、共通言語を持つ事の大切さも感じています。
そのチーム独自の言い回しであっても共有できる価値観や言葉の定義などが増えていく事がチームの地力を高めます。
瞬間的にノッているチームにするのではなくノッている状態をキープできるようこれからも自分自身の努力を継続してまいります。
いづれにしても慎独・立腰・克己で自分を正し律し続けると共に物事の根源的かつ長期的に見続けることが肝要であると理解していますので、そのように対応してまいります。


今週は新たな素晴らしい出会いと懐かしいメンバーとの出会いもありました。
COVID-19もワクチン接種が始まり、世相が少しずつでも上向きになるようにも捉えています。
大手を振って行動できるようにはまだまだ至りませんけど、ニューノーマルを受け容れ可能な範囲で気を高める機会が増えますよう尽力してまいります。
今年度は5年振りに予算達成の見込みです。
COVID-19の中でも継続出来た取引先に感謝すると共に社員とも成長の喜びを実感してもらえるよう努めます。
次年度は更なる挑戦を実施していく予定なので、その為の地力を上げ続ける努力文化を引き続き固めてまいります。