二ーバーの祈り

God, give us grace to accept with serenity the things that cannot be changed, Courage to change the things which should be changed, and the Wisdom to distinguish the one from the other.

以前から、この二ーバーの祈りの前段部分を繰り返し読んできました。
これに対して、出来ていないことを殊更大きな声で分析したような指摘する方がいらっしゃいます。
現在の能力で出来ていないことは変えられない事とは異なります。
変えるべきものは気付いた人間が変えていくしかないでしょう。
変えていけることは沢山有ります。
変化を生じることが出来ていないとすれば、それは自分自身の徳の至らなさで有ってその能力を受け容れ次なるステージをあきらめることなく愚直に進めていくしかないのだと考えています。
多くの事を成し遂げるには、独りの能力では直ぐに限界がやってきます。
如何に仲間を集められるかで世界を変えていく事が可能となります。

現在は仲間を集めるのが容易になっています。
勿論、本当の仲間を探し出すのは以前と変わらず時間が必要でしょうけど、賛同者や様々な動きを知るには便利な時代です。

世の中には変えていくべきことが沢山有ります。
そんな中で最も変わり続けるべきは自分自身でしかないと確信しています。
私の祖母は良く「人を指さしたら3本は自分を向いていることを忘れるな」と言っていました。
40も過ぎれば人生の全ての結果は自分自身の責任でしか有りません。
周囲に原因を求めている内は、評価されることも無くなってしまいます。

言志四録を毎朝読むことで辛酸を味わう事の意味を考える機会が増えています。
何事においても志が大切となる教えが節々に出てきますので、大変有難い書です。
最近受講した講義において、『辛酸が何のためにあるのか、理解していない人間の方が多い。まずは辛酸を味わう事の意味を事前に知らしめておくことが必要な人間が居る。』と指摘されました。
辛酸は課題とも読み取れる機会も有ると思っています。
初めての課題と向き合う事は大きな努力を要するのだと思いますので、この点何度となくしっかりと説明をしてまいります。

世の中は陰陽で出来ていることも多分にあると思います。
最近の自社組織の変化は目覚ましいものが有ります分、頭の中が固定化された世代と対峙する際のギャップが一つの陰陽であるのだと捉えて来ても居ます。
私自身も何事もスムーズにいく事を良しとせず、従前からのスタッフとも引続きしっかりと向き合い、個人の課題を解決していく支援を実行していきます。