オジマンディアス

現在、『なぜリーダーは「失敗」を認められないのか』を読んでいて、知ったのが表題の『オジマンディアス』と言う王の中の王です。
知っている方もいらっしゃるかもしませんが、私は初耳の方でした。
文字が出来て一万年も経過していませんが、古代エジプトのふぁらいおであるオジマンディアスは、自分自身の銅像を作成させると共に、
台座に
『わが名はオジマンディアス 王の王なり
全能なるものよ わが行いしものをみそなわせ 絶望せよ』
と刻ませていました。
残念ながら、具体的にどのような功績を遺されたのか、今では全く記録が有りません。
生きている間にどのようなこの世の春を過ごしても、未来になってしまえば多くの事が忘却の彼方になってしまいます。
そもそも一、二度成功した所で、死ぬまで成功を続けている方もほとんどいないでしょうから、常に謙虚にマーケットに向き合っておく必要があるのだろうと考えています。

 

「プロダクトアウト」から「マーケットイン」へと言われて久しいですが、現実には成功する度に「プロダクトアウト」に近付いてしまうという人間の性もどこかに有るのだろうと感じます。
その為にも過去に習い、自らを戒め続けることが肝要であろうと思います。
現代には『貞観政要』など過去に学んだ方の古典も多数も有りますので、しっかりと学び続けてまいりたいと思った次第です。
『成功はゴミ箱の中に』と言う本でもありましたが、成功は大きなリスクを抱える事を知りました。
慢心ほど危険なものは無いので、日本に昔から伝わる『勝って兜の緒を締めよ』の徹底が長い繁栄には必要であると感じます。
また、様々な歴史書からも記憶に残るのは、成功体験では無く失敗時の事の方が痛烈に刻まれることを学んでいますので、失敗に学び続けたいと思います。
恵まれてなのか、情けないことになのかが、分かりませんが、成功実感が私には全く有りませんで、まだまだ大いなる通過点の一つ一つをクリアしている認識です。
人生は短く一度きりなので、生きている間にはとにかく誠心誠意に『成り得る最高の自分』を目指し。徳を積んでまいります。

 

連休中に複数の著書に出会えたり、一年に一度のメンバーとの旧交を温めたり、自然と向き合ったりなど、大変恵まれた時間を過ごしています。
今回蓄えましたエネルギーも次世代の為に粉骨砕身してまいります。
台座に刻むとすればそのような文言にしたいと思う連休です。