変化への胎動

本年は歴史の大転換年であるとして位置付ける話を聴く機会が増えています。
私自身は、いつでも成長する際には大転換を迎える可能性があると捉えています。
ただし、それは自分の周りを変換させることはいつでも誰にでも出来る事ではありますものの、時代がうねりのように変換していくには時の利と言うものがあることも感じております。
今回の大転換期は備えておいた者のみが時代を先導していくものと思います。

多くの人間は変化を畏れます。
それはホモサピエンスがDNAに刻んだ本質の一つではあるとは思いつつ、大いなる変化も受け入れなければ環境が変わり続けている地球ではいつまでも同じ状況で生活することは出来ません。
今では、人間の生活が地球環境への大いなる影響を与えてもいますので、自業自得であるとも感じております。
環境変化を自らの意思で達成できるのか、周囲からの外圧によって受け容れざるを得ないかは大きな違いが有ると考えています。
0を1にする人は自らの意思で周囲を変えていく事が可能な人間なのだろうと思います。
当然に1を100にする人も質が違うだけで自らの意思で変革を成し遂げていく意思があるでしょう。
それでも多くの方は変化を望まず、少しばかりの成長か与えられた目標達成に終始してしまいます。
『船頭多くして船山に登る』の言葉も有りますものの、リーダーの人格が備われば我を通すだけでなくお互いが認め合い、専門分野を任せることのできるプロフェッショナル集団としてより多くの方を導けるものと思っています。

組織の変化は辺境からでもただ独りからでも始まります。
それは様々な組織において常に種や芽があることでしょう。
後はその素に息吹を与え、大きなうねり迄を導いていく事も経営者として肝要であると感じています。
変化の種は全てが改善ではなく個人のわがままによる不平不満からくる改悪もある組織にはあるでしょう。
組織を健全に保つためには目的や理念の設定と共有はさることながら、目的達成の指標も必要だと感じる機会が増えています。
人間は思考することが出来る恵まれた動物ではある物の、維持する為には相当な覚悟と習慣が必要なものでも有ります。
エマニュエルトッド氏の著書に現在学ぶことが多くあるようにも思いました。
著者と基本的思想は合いませんが、現代社会の捉え方と提言については納得するものが多くありました。
COVID-19によって今まで起きてきたことが表質化されてきているだけであって、本質的に特別な変化が生じるという事では無いのでしょう。
歴史の勉強をしてきた中で、民主主義を現時点での最善策と捉えておりましたもののやはり別の形での統治方法を様々考え創り出す時期が来たのだろうと感じてもいます。

現在は、根源的かつ長期的に物事を捉える訓練をしておりますので、これらを通じて時代を正しく認識して、多くの組織を正しく導ける人間になるとともに人格を磨き続けたいと思います。