本年も一年で最も重たくなる一日である株主総会を終えました。
昨年同様の負託を受け、本年度も心機一転取り組んでまいります。
複数の株主総会に参加する中で、経営のプロフェッショナルになるにはまだまだ途半ばであることを痛感しました。
決算書類から、どこまで実情を想像できてアドバイスをする事が出来るのかは知識と実践の積み重ねで得られる事が多いだろうと考えています。
私も16年を経て、多くを実践した分、学ぶ機会も増えています。
知識と実践のバランスの大切さを感じる機会も増えてきています。
振返りますと失敗の方が圧倒的に多かったとも感じていますが、その分学びがあったことも確信しています。
何もしなければ、成長は有りません。
挑戦をして失敗を積み重ねて成功に近付けていく努力をし続けなければ、組織の継続は適いません。
それでも致命的な失敗をしてしまえば、継続は出来ませんので、失敗は何でもよいわけでは有りません。
バッカーズ寺子屋でも子供たちに適切な失敗をさせて、起き上がらせる能力を磨くことの大切さを伝えていました。
経営者を目指すのであれば、より早い段階で挑戦をして、様々な経験を積み上げて行く他近道は無いと思うに至りました。
成功体験よりも失敗体験の学びの方が多いです。
成功の分析には運の要素が見え隠れしますが、失敗の分析時に運を持ち出すことは有りません。
為るべくして成るのが失敗です。
それでも挑戦した失敗は成功の基になる要素が多分に有るので、あとはその失敗をどのように捉え、自身の成長につなげる意識が大切でしょう。
日々発生している作業においても、一つ一つに真心こめて実施するのとこなすのでは、成長に大きな差が生まれます。
常に顧客の事を考えて、より改善できることはなんであるかを考えながら、現場作業もPC作業も実践するかは大きな差になります。
特にPC作業に関しては漫然としてしまう人が多いようですが、作業工程などに改善要素が無いかを常に考え提案していくまで考える人とは大きな差が付いてしまうでしょうし、近い将来RPAなどに取って代わられてしまうことでしょう。
人口減と共にDXは更に加速していきます。
若い世代が職に困ることは無いでしょうけど、格差は底が見えない程に拡がっていくように感じています。
少しでも自分の頭で考える習慣を身に付けて行かなければ、若さだけを消費されて将来相当な苦労をすることになるでしょう。
還暦を迎えた際に新たな苦労を背負いこむよりはそれまでに沢山の経験をしておくことで、どんなことでも対応できる能力を身に付けておきたいと考えていますので、今は困難な道が有難くも感じます。
私の世代は、ベビーブームの最後でバブルが弾けた直後でもあり、親世代の経済に依存していることに気付かず就職することなく目先の欲望に捉われ若さを消費していた分、現在、苦労をしているように感じます。
私から見るとあまり大したことのない苦労に見えつつも、若い時に経験なければ本人にとっては大変なことなのでしょう。
今更ながらに『若い時の苦労は買ってもせよ』は、至極名言であることを感じています。
併せて『無理が効く間は無理をした方が良い』も大切な言葉であると思う次第です。
無理が効かなくなった世代で有る分、体力・健康維持の大切さを痛感しながらも、しっかりと備えて更なる挑戦をしていこうと考える機会をもらった株主総会となりました。
私自身が新たな挑戦をしていくと共に、若い世代に挑戦の機会を多く与えてまいります。
その機会を掴むかどうかは、本人の心構えとそれまでの準備によって変わることと思っています。
どんな状況であれ、組織を継続させ、発展・充実させるよう尽力してまいります。