今週表題の一部を拝見して、我が意を得たりと思いつつ、原文迄調べてみますと、また別の意味合いで解釈することが出来ました。
我が意を得たりは『無厭其所生。夫唯不厭、是以不厭。』この部分の超訳でした。
イメージとしては、好きな本の一つである『置かれた場所に咲きなさい。』に繋がる部分が多くあるように感じました。
生きている場所に感謝することはとても大切だと思っています。
この感謝心が崩れる時は、憎しみに飲み込まれているか、自分の実力以上の過信に成っているのだろうと思います。
日本人にとって夏は大東亜戦争の敗戦から歴史について学ぶ機会を多く与えられる時期でもあると思います。
8月6日、9日を知らない国民は未就学児を除けば居ないでしょう。
そして、恐らく活動している宗教としては静かなれども日本国民に最も大きな影響を与えているであろう仏教からくるお盆は、玉音放送が流れる日も重なります。
歴史から学ぶことの大切さは多くの国民が刻んでいると思います。
私自身は韓非子の読み直しや「なぜ倒産」シリーズから学ぶ期間としております。
従前は成功した方の本を多く読んでいましたけど、再現性が高く、自分の周囲で良く見られる傾向は失敗への繋がりで有る事が多い為、成功への夢は追いかけつつも、ありがちな失敗は避けておきたいとの思いから、この過去の失敗事例からは学ぶことが沢山有ります。
加えて、15年程度しか経ていない我が社でも失敗の温床は沢山に有ることが見えてきました。
失敗の兆しを消すと共に僅かでも感じる成功の匂いに向けてドライブしていく事が私自身の大きな役割であるので、その分の責任があることを痛感している日々を過ごしています。
振返っても2021年に日本で企業を運営できていることは諸外国から見ても恵まれています。
また、創業直後でもなく15年程度でも歴史を刻みある程度の信用を勝ち取っていることも感謝ばかりです。
韓非子を知ったのは20年ほど前であり、それ以降法家思想の重要性は理解しているつもりです。
性悪説と一般的に言われている通りの所も有りますけど、貞観政要なども読んでいきますと、性弱説と読み替えることで、活用の仕方も印象も変わってきました。
現実的に、始皇帝が創り出した法家思想による官僚制を超える管理体制は未だ見つかっていないでしょう。
ベースに法家思想がある事は、人間がフェアに生きていくにはとても大切であると感じます。
人間は変わり続けます。
それは良い面悪い面も双方ある事や、価値観の変化から過去を捌く事の無意味さ歴史が証明してくれています。
如何に、現代の価値観を取り入れつつ、普遍的な価値観をも共有した道を歩めるかが長期的な成功に繋がるのでしょう。
言志四録も読み進めていますけど、一度も封建制の変更などには言及されていません。
多くの歴史的偉人者であっても当時の体制転換までは想像することが難しいのだろうと理解することが出来ます。
その偉人と比べるも無く凡人である私は学び続け成長を求めることでしか、社会への貢献ができるとは思っていません。
その目的が私利私欲ではなく、志に適う物であることが肝要であることは忘れずに過ごしてまいります。
幼いころから何度となく言われ続けた事が如何に自分自身に刷り込まれていて、習慣に基づいて多くの行動を取っているかを知る夏となっています。
自然災害が様々な形で例年通り猛威を振るっている中、最前線で安全を確保するための活動をしていく自分で有りたいと思います。