心地よくなったら次に行くタイミング

◆快適な生活を送ってるのは、スライムばっかり倒してるからだろ
◆悪い魔物を倒して町を救ったら、ヒーローになってちやほやされるかもしれない。しかし、その町を去れ。

表題は尊敬する人の言葉、上の二行は自分のデスクに貼ってあるドラクエ人正論の一部です。

事業責任者会議での発表に際し、この11年を振り返って頭を巡る言葉となりました。
12年前の立ち上げ時には、周囲からは期待されないどころか、否定される機会が多かったように思います。
それでも一部の先輩やボスからは、やってみて考えることにも十分価値があるという表現もされて、大分背中を押していただいたおかげで、振り返ることなく走り続けることが出来ていたと思います。
数字を見ますと景気動静にも恵まれて安定した収益性を保っています。
ただ、この状態こそが良くないのではないかと感じることも増えました。
あまり言葉にせずとも周囲が考えを理解してくれたりするのは助かりますが、そもそも論の議論や発想に無かった知識を得るような活性化された状態ではないと感じる点も増えたのです。
カーナビ上司と言う言葉があるように私の答えを求めるスタッフも増えているようにも感じます。
私は、安定と混沌は双方に成長の価値があると考えています。
攻め8割、守り2割と言うのが私の基本スタンスです。
もちろん、これは私の性格上守りが苦手なので、得意な方を見つける必要を感じての思いでもあります。
私自身は安定の中からイノベーションを起こせないと思っています。
混沌の中に身を置いて、そこで考え抜くことと行動を止めないことが私自身の強みでもあるだろうと思います。
40も過ぎれば自分の得手不得手を理解して、不得手分野を任せつつ、得意分野に特化していくことが組織の活性化につながるでしょう。
今までを振返り、これからを考える機会を得ましたので、これからの10年でどこまで成長できるのか?を考え続けています。
私自身は刺激ある場所に身を置いて、安定よりも混沌の中で社会のために活動できる自分自身でありたいと願います。
『成功はゴミ箱の中へ』と言う言葉もあるとおり、11年間の過去ではなくこれから目指すべき未来からの反射として、次なる一歩を踏み出します。
年齢を重ねることで生じる変化も受け入れて、有限の人生を大切に歩んでまいります。