安部さんとの出会い

以前から日経ビジネスを頂戴していた際に巻末に記載されている安部さんのコラムが好きでした。
出張中の際にも朝食・昼食に良く活用しているのが吉野家です。
なかなか頭が固いので未だに頼むオーダーは一貫していて「並、つゆだく、卵」ばかりで、変更しても大盛にするくらいです。
そんな吉野家を引っ張ってこられた安部さんがASO経営セミナーに登壇されるとのことで、とても楽しみにしていました。
話を聴きまして、期待以上に感銘を覚えました。
以前から執筆されたりインタビューにて答えられている内容は拝読しておりましたけれども、吉野家の会社更生法の話やBSE問題など、直面した危機に際し、どのような心持ちで向かい、目標を達成してきたのか、いつの時代も大変難しいと言われている後継者問題などを如何に考えて実行して来たのかなど、多くの刺激を頂いた時間でした。
最後の方のスライドにて御自身の考え方についての記載がありました。

◆無駄な経験はない(無駄にするかどうかは自分次第)
◆ピンチは必ず克服する(恥をかいた時、怒った時、良いサンプルを見た時に本気になる)
◆挑戦こそが人を育てる(失敗していない人間は何もしていないだけ)
◆自分で作り自分で面白くする
◆55才からが勝負(それまでにどれだけの経験を積んだかで勝負できるステージが決まる)

とのことでした。()内はその後の補足のような説明を私が感じ取って追記した表現です。

大いに共感するとともに勇気を頂きました。
事業責任者として経営を任されて10年、とてもじゃないけど褒められたものではないと、自らを振返り内省しています。
それでも、全力でやってきたことだけは自負があります。
諦めたこともただの一度もありません。(厳密に言えば一晩くらい落ち込むことは有っても翌朝には再度立ち向かえています。)
人財の育て方や見極め方に対しても質問をさせて頂き、有難く本当に真摯に回答いただいたことを感じております。
松下幸之助翁の言葉も例示され『経営とは人間を良く知る事だ。』との言葉も改めて教わりました。
人間を知るとは、客先のみならず従業員が何を求めているかを知ることも経営の重要な点であると言うことであり、
お客様が一人一人千差万別であるように、従業員も一人一人が当然に異なっている事と向き合うことで多くの気付きが生まれます。

次世代経営者には転ばぬ先の杖ではなく、転ばせてそこから立ち上がる力を身に付けさせる必要も教わりました。
そういった意味では私も育てていただいている事を感じます。
現状維持は衰退を意味すると言う教えもありまして、これは私が事業責任者3年目に振返って刻んだ言葉と全く一緒だったことので、とても嬉しく感じました。
今はまだ見えておりませんけれども、『何事も数字のピーク時に危険の原因(種付け)があり、ボトム時に課題解決の重要な点が見えてくる。』ともおっしゃられていました。
まだまだ、背中も見えませんけれども、今の私と同い年で吉野家の社長になられていた安部さんに少しでも迫ることができますよう全力で努力を重ねてまいります。
マネジメントの能力と経営の能力は大きく異なるものだと言う説話もあり、肝に銘じて未来を創り出すことにますます傾倒していこうと思った次第です。
このような場が与えられたことに深く感謝しまして、その分をしっかりと社会に還元してまいります。