一つは言われたことが出来ない人。 もう一つは言われたことしか出来ない人。

アンドリューカーネギー(鉄鋼王)が『絶対に出世が出来ない人間には二種類ある。』として表題の発言をされたそうです。
確かにこれは真相に近いように思います。
ゆとり・さとり世代と言うような世代間の問題ではなく、いつの時代においてもこのような考え方だと大きな仕事は任せらず、地位は上がらないでしょう。
我がグループでは、「マネージャーとは(その人が)やらなくても良い仕事を全力で出来る人』と言うような表現をされることもあります。
誰の仕事でなくとも、誰かがやるべき仕事を率先して進めていく能力こそがマネジメントをするに当たっては求められます。
電通鬼十訓の一番目にある
「仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。」の通り、学生との大きな違いは課題設定能力を自ら有せるかどうかで社会への貢献能力は大きく変わってきます。
様々なことに興味関心を抱けなければ、その感性は磨かれないと思います。
現代は、大変恵まれて平和であり、文明も多くの力を与えてくれています。
そこに付加価値を加えて次世代に渡す気構えが無ければ、今の世をただ謳歌して終わってしまいます。
勿論、このような生き方をされる方もいらっしゃることでしょう。
今までの歴史上、平和を甘受してそのまま滅亡への道を加速させた民族・集団は枚挙に暇がありません。

私は与えられた人生を精一杯生きて、次世代にはせめて希望だけは確実に渡したいと思います。
希望や夢があれば、大きなことは成し遂げられます。
大きな夢のように見えても、日本電産の永守氏曰くの「せんぎり経営」で分解すれば、少しづつでも達成できることがあります。
まずは、今時分が居心地が良いと思う場所から、他者の為に一歩前へ出ることがとても大切だと思います。
今のままでは、今のままでしょう。
何かを変えたいと望むのであれば、自らが率先垂範して行動しなければ、待っているだけでは何も変わりません。
いつか白馬の王子様が迎えに来てくれるのを待っているのでは、残念ながらその時は無いでしょうし、もし来たとしても王子様は直ぐに次に行ってしまうでしょう。
やはり、いつの時代も自分の人生は自分にしか責任がありません。
短期的ではなく中長期的に何を求めるのか?その志・信念に基づいて多くの人が感謝と共に動き続けられるよう私自身も変革を続けてまいります。