KAILを通じて接点を持ったことで3年ほど交流を頂き、経営者また人格者として尊敬している本多機工の龍造寺社長のお話を聞く機会がありました。
拝聴するのは、今回で5度目くらいになりますけれども、今回はその中でも表題のコメントが特に心に残りました。
会の主旨自体は、2030年の九州を考えあるべき金融機関の姿とは?という一貫したテーマの中での一コマでしたが、私には金融含め社会で活動する中において感動することがとても大切だと感じています。
仕事をやらされている内は、外からもそのようにしか見えませんし、評価もされません。
自らの意思で仕事をする気になるには、顧客との感動と言うものが私の経験からも良い契機になると考えています。
顧客と感動を分かち合うには、自らが一生懸命でなければいけません。
自分が魂こめない仕事で顧客に感動をされても、気付きの機会にはなっても感動の共有は出来ません。
自らも一生懸命動いた結果として顧客にも感動を頂く、やはりベースは自分にあると思います。
経営者としては、一生懸命になりやすい環境を如何に複数提供できるかが重要仕事なのだろうと思っています。
本人の実力にストレッチがかかる課題設定を意識しているものの、外から見ている本人の課題は複数年に亘って変わらないこともよく有るように思います。
ルーティンではなく様々な場面を提供することで、気付きの機会が増えることを期待しています。
ひとたび感動を手に入れて波に乗れば、後は勝手に進めていくものでしょう。
勿論、適宜フォローアップなり、フィードバックをすることで更なる課題を乗り越えていってほしいと願っています。
大きく成長された人財を見ることは本当にかけがえの無い喜びです。
燃えていない人間は焚き付けに時間はかかりますものの、ここに火がつくことは経営者にとっての感動でもあります。
ただし、難燃材と不燃材は大きく異なります。どんなに手を尽くしたとしても不燃の方もいらっしゃるでしょう。
それは双方にとって本当に残念な結果になってしまいます。
いつの世も『天は自ら助くる者を助く』でしかないとも思っています。
そして何よりも私自らの姿勢が常に問われていて、受け入れるべき結果は自らの因果による結果の連続でしかなく、今ある環境に感謝とともに全力で取り組むことこそが解決への最短距離だと信じて、中長期的目線を忘れずに取り組んでまいります。