教育の2020年問題

恥ずかしながら表題の件を全く知らずに過ごしておりました所、息子が試験を受けている間に話を聞く機会がありました。

センター試験も無くなり、いろんなテストの名称も変わるそうです。
とどのつまりは、「自ら考え学ぶ人財を育てたい」と言うようなことと現時点の私は解釈している次第です。
これは、会社組織においても大きな課題になっている事であり、如何様にしてやるべきか?に私自身も日々悩み苦闘している真っ最中です。
最も頭と時間を割いているテーマであると言えます。

この機能を学校や塾が有することができるのか?と言う疑問はあるものの、まずはそこを目指したいと思うことには大きな価値が有るので、その点は高く評価しています。
与えられたものだけではなく自らの意思で進めていくと言うのは、挫折経験の多い者ほど身についているのかもしれません。
それ故に、学校よりも塾の先生のほうが、より早くこの時代の流れにアジャストしてくるようにも思います。
本体にいる学校の人員の改革ほど難しいのだろうなあと推察しています。
やはり、既得権を手に入れたものはなかなか手放さないですし、そもそも既得権の上に立っていることすら認識がしづらい公務員の方々には改革を受け入れる土壌が無い様に思います。
ですので、改革と言う激しい言葉を使わずに仕組みと仕掛けで教育現場を変えていくのだろうと思います。
その手法に大変興味があります。

変革を求められる企業体・組織においては三枝正氏の著書であるように、「強烈な反省論」から全てを始める必要が有ると思います。
自分自身が当事者でこのような状況に追い込んだのはトップだけの責任ではなく存在している全員の責任であると言う意識が無ければ、力強く改革を進めることは難しいでしょう。
そして、この改革が出来なければ、その組織は解体させられたり、消滅するのみですから、一般企業においてはわかり易い物と言えます。

学校組織は全てが民間ではありません。逆にほとんどが公立であり既得権が侵されることが有りません。
その様な組織で5~10年も生活すればすっかりその空気に染まってしまうことでしょう。
これまでの期間で劇的な変化を受けたことが無い組織にとっては、今後も激しい変化は望まれないでしょう。
ただ、子供を持つ親のエネルギーは既に緊張状態であるかもしれません。
自らも体験していない世界に子供たちを送り込むことに抵抗を示したり、積極的に取り組んだりと相当の当事者意識で乗り込んでくるものと想像しております。

自らで課題設定を出来る子が育てられれば世界で重宝されることは間違いありません。
是非、そのような次世代を育てていただきたいと思いますし、私自身も当事者として課題設定能力向上の推進にお手伝いをしたいと思っています。
何の気なしに参加しました今後の教育論で面白い議題を頂戴したと思っている次第です。

このような状況になってもHowto本などテクニックを求める方が多そうにも思いますけれども、それよりも根源的な学ぶ喜び、成長の楽しみを実感できるよう支援する方が増えることを望みます。

そして、課題設定能力を何故あげなければいけないのか?という更なる根源に気付き、志と信念の重要さに気付く方が増えることを切に願っております。
金儲けではなく社会のため、公のための精神を至る所で伝える人が多くの現場で責任者となることこそが、国益につながると確信しています。