車窓から

新幹線と特急に長時間乗る機会が有り、車窓からの景色を大いに楽しみました。
水の張った田んぼを見ながら土地の諸事情による田植えの時期の異なりを勝手に想像したりしています。
数年前から田植えをさせて頂く機会を頂戴しておりまして、海外の留学生と共に家族で田植え体験をしています。
北海道で育った自分には田んぼなどを見る機会もなく、どのように育成しているものか見当もつきませんでした。

日本全国を回っていると小さいところでも田んぼを創ったりされていて、先人のご苦労に想いを馳せたりすることもしばしばあります。
今では家の目の前には田んぼが広がっていますので、こちらの景観の変化も楽しみの一つです。
車窓からの景色のもう一つの楽しみは、学生を見て勝手に想像することです。
長淵剛氏の「浦安の黒ちゃん」と言う歌の歌詞にある「~名も知らぬ街で名も知らぬ風に吹かれ、あいつもきっと夢があるんだなって~」と思い出し、
アナザーワールドの自分を想像してみたりもします。
何気なく見ている景色において何が目に飛び込んでくるかは、今の自分の興味の有無が多分に影響しているだろうと感じます。
目に見えたすべてを覚えることはできませんけれども、多くの事に興味を持って学習能力を高めてまいりたいと思います。

景色も楽しみですけど、私にとっての乗り物の最大の楽しみは携帯の電波から解放されて、集中して読書にまい進できることです。
出張が決まった時から、乗り物のお供を探して、複数冊読了する事で車窓から感じる妄想とは別の色んな世界に思いを馳せることが出来るようにもなります。
自分の頭にどのようなインプットをするか、そのアンテナはどのような感度で何に反応するのか?そもそもそのインプットの目的のアウトプットは意識されているか?
車窓から想いを馳せながらもその先には常に私には人がいます。
世の中のお役に立てるよう景色からも本からも多くを吸収してまいります。