変化への対応

武漢ウイルス(COVID-19)の流れで多くの場所でダーウィンの進化論についてのコメントも目にする機会が増えました。
それはとても有名な文言で皆様もご存じの

『It isn’t the strongest of the species that survive,
nor the most intelligent but the ones most responsive to change.

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化に対応できる者である。』です。

※ネットで調べますと末文は「変化できる者である。」がおおいようですけど、ホモサピエンス自体が変化するのは難しいので、変化に対応できると訳すのが良いかと考えている次第です。

 

在宅勤務やテレワークなど、ネット上での対応が増えてきています。
私自身も出張は控え、多くがWeb会議に切り替えています。
変化に際してはメリットもあれば当然にデメリットも有ります。
移動時間の軽減と言う意味では大きなメリットを感じますけど、機微を伝える・知るという点ではストレスを感じるほどにデメリットが大きいように思います。
勿論、今までの関係性がある中でのやり取りであればある程度はカバーできますけど、初見の方とWeb面談をしても本質的には理解や納得解が得られないと現時点では感じています。
それでも、変化が退化することは無いでしょうから、これからはこのWeb上での商習慣にも対応していく必要を感じます。

現時点で、Web会議をするにあたって若手や秘書の方などにセッティングを頼んでいる方は時代に淘汰されてしまうように思います。
勿論、既に年配の方で功労者的にご意見番として必要な特殊な方はどのような状況であれ求められ続けます。
ただし、一般的な方々はこの変化の波に対応出来なければ、発展的なビジネスに対応していくことは難しくなるでしょう。

私が大学生の時にwindows95が発売され、IT革命と呼ばれる多くの変化が生じました。
私自身は若い分、xlsにせよdocにせよゲームをする感覚で受け容れましたので、その後の各種展開もキーボード操作に関しては抵抗なく対応できています。
社会に出て直ぐの自衛隊では多くの諸先輩がPCを受け付けず、こちらにお鉢が回る機会も多くなり、私にとっては良い循環となりましたけど、諸先輩はただただ時代に取り残されているようにお見受けしました。
そんな中、民間に出てきましたら、一回り上の先輩でも表計算について深く勉強されて使いこなす喜びを感じている方が大多数とは言いませんものの結構な数でいらっしゃいました。
自衛隊もごく少数に限っては新しいテクノロジーを楽しんでおられた先輩がいらっしゃったことも言い添えておきます。

今週は、新入社員との研修をメインに一週間過ごしました。
私からしますと気付けば二回りほど下の世代です。
表計算や文書作成などは経験上、こちらの方が今のところ扱えていますけど、その他のネット対応においては私よりは各段に自然に使いこなしているのを感じます。
現在、専門学校生相手に講師も務めていますけど、20歳前後の方もこれまた当然のようにWeb受講をされていて私よりも自然な対応が出来ていらっしゃるのを感じます。
この変化は当然の物であります。
それでも、未だにどこか若手の感覚でいた私には口惜しさと共に衝撃を受けています。
軽佻浮薄なブームに乗ったりすることは曲学阿世に繋がるようにも思い、どこか避けていましたけど、これからは頭が硬くなり過ぎない訓練も必要だと感じ始めました。

身体も40半ばを迎え、大いに変調をきたしているのを実感しています。
今まで以上に疲れが取れなかったり、気力があっても体力がついてこない面が出てくるのを感じています。
自衛隊時代に蓄えた貯金ともいえる体力が底をついたのかもしれません。
これからは身体のメンテナンスにも十二分に気を配り、ますます変化の多いこれからの時代に対応出来ますよう努めます。
それでもホモサピエンスは20~30万年間特段進化をしていないので、歴史書に習い人間の機微については古典に学び続けます。