四国と中国地方巡回

5年振りに四国に行ってきました。
47都道府県で最後の訪問になったのが高知県で5年前に達成して以来の四国入りでした。
今回は所有している土地の現状確認で、徳島、高知、愛媛と回ってきました。
移動手段は車で、多くの時間を車で過ごすことになりました。
山道を多く活用する中では、久方振りのパンクも経験しました。
勿論、JAFを呼んで待っているわけにもいきませんので、自分たちでタイヤ交換をするなども経験することが出来ました。
タイヤ交換キットも少しずつ変更されてきているので、今どきの物を触ることが出来たのは良い機会でした。

車中からの景色で、四国の原風景を沢山見ました。
また、その後米子への道中は新幹線と特急を活用しましたので、こちらでも特に特急の車内から岡山から山陰へ向かう原風景を拝見しました。
多くの方は幼いころに見た原風景と言うものが心に有ると思います。
私にとっては、北海道の中でも十勝の景色や、軽井沢、そして福島県相双地区の景色を見ると懐かしさを覚えます。
私の子供にとっては筑豊が原風景となっていることでしょう。
この心の原風景を持っていることはとても大切なのではないかと感じています。
都会でしか得られないことも沢山ありますが、それ以上のその固有の地方だからこそ味わえることは都会のそれよりも多くあるように思います。
若い内はそのような考えになりませんでしたが、歳を重ねるたびに地方ごとのすばらしさを感じる機会が増えています。
何よりそこに地域に住んで、守り、継続しようとしている方々の活動は素晴らしいと思っています。

日本は多くの地域で人口減が進行していますが、緩やかに下げ止まり、反転していくことも期待しています。
1970年代に人口爆発を恐れて、人口抑制に政策を打ったものが大分遅れて効果を発揮して、その後は人口拡大に舵を切るべき段階を読み違えて遅くなっているのが現状だと考えています。
都会への人口流入が多すぎることも有り、中央集権国家である現状では地方からの流入を止めたい心理が今も働いているのかもしれません。

資本主義や法治国家への理想を持ち過ぎたことが、今の現状であると考えています。
この2つが悪い物では有りませんが、万能ではないことも事実だと多くの方が気付いていると思います。
何事も行き過ぎれば、良くない面も過剰に出てきますので、やはり中道になるようにリーダーは導いていく必要があると考えます。
これからの地方や国家の未来を想像し、理想の社会を多くの方と分かち合い、それに向けた活動を実践してまいります。

『人間はワインと一緒で気候の産物、そして先祖のことは立派であってほしいと考えているものだ』とヘンリー・キッシンジャーから出口治朗氏が聴いた話を良く目にします。
各人の育った場所の影響を受けていることを理解するには、その土地へ行ってみることだと思います。
同じ県内や同じ自治体でも異なる性質を持った土地もありますので、これからも多くを旅して、多くの方に触れあい、多くの本を通じて人間を知りたいと思います。