本年も講師を務めることとなりました看護師のセカンドレベル講師は気付けば10年以上の積み重ねをしております。
引継を実施することで検討しておりましたが、来年をもってプログラムが大幅に変更になられるとのことなので、どのようなるものかによって本業務自体を終えることになるかと考えている次第です。
最初は、与えられた時間に自分の精一杯の言葉で伝えることを盛り込んでおりましたが、経験を重ねることで、聞き手の立場も分かるようになってきました。
どのような背景でお見えになっているかは各人異なりますので、一律では取り扱えませんが、施設管理の一コマにどの程度情熱を注いでいるかは推して知ることが可能です。
普段触れることの少ない職種や業務においては、興味関心を持っていただくだけでも、無関心であった以前とは大きく異なります。
少しでも目を向けていただく方が増えることで、職員のモチベーションは上がり、ひいては業界全体のモラルも向上する物と確信しております。
看護師の方の中でもセカンドレベルに推挙される皆様は、現場ではもちろん成果を出されており、更には学ぶ意欲も旺盛です。
つまりは、現場に帰ったときの影響力を大きくお持ちです。
セカンドレベルの学びはより現場での看護業務を上げることと経営への参画を促すことが多いかと存じますが、施設管理部門にも関心を持っていただけることに改めて感謝する次第です。
持ち帰っていただけるメッセージは多くても3つであろうと考えますと、絞ってお伝えしなければなりません。
3時間を与えられていますので、その時間を使って3つのキーワードを何らかの形で持ち帰っていただければと毎年腐心しているところです。
10年前に比べれば、コールアンドレスポンスは増やせてきているかと思います。
また、今年教わりました話し方教室を経て、質問することで当事者意識を少しでも持っていただくことなど、今までとは異なる取り組みも実施してみました。
当初は情熱一辺倒でしたが、自分の学びと成長を活かして変化をすることが出来ています。
このような機会をまた次世代にも渡したいとも強く願っています。
上手くいかないことも挑戦する姿勢とやり続けるガッツがあれば、多くを習得することが出来ます。
その為には、最初の声掛けもとても大切だと改めて感じている次第です。
私自身にこのような機会を与えてくださった方を今も忘れておりませんし、感謝しております。
当時は、色んな機会を持つこと自体が有難く、看護師さんと直接に接点が持てて、しかもそのレベルが高い方々なことは恵まれていることでした。
自社の経営についてばかり考えていたころから、今は施設管理業界としてレベルを上げていくことや更には僭越ながら医療業界の将来についてもいくつか投げかけさせていただいてもいます。
講義の中身が少しずつ変化していくことは、教育上、どのように捉えられる物か正しくは理解できておりませんが、私自身は時代背景に合わせた説明が出来ていることを良しと考えております。
今後も講師業をする際には、聞き手のことを考えて構築していく視点を忘れずに実施してまいります。