ジェンダー論を受講して

今週でもまたいくつかの講義が終了しましたが、レポート提出など単位獲得までの道半ばです。
今回受講を終えた『ジェンダー論』もまた受けてみて初めて知ったことが沢山有りました。
ジェンダー論の議論は何となくノイジーマイノリティのイメージを強く持っていましたが、様々なマイノリティの数字による機会不平等を知るにつけ、アンコンシャスバイアスが生み出している危険な偏見や差別を意識することとなりました。
多くの人間は生きた世界を中心に考えてしまうので、多様性に触れなければ、気付かない間に排除していることが多分にあると思います。
また、我々が参考にする自然学も政治学の影響を多分に受けていることを理解しました。
それは、政治と言うのとは異なるかもしれませんが、自分達の常識に照らして近い物を自然として取り扱っている事実も知ることが出来ました。
具体的には生物は二性であり異性愛が全ての原則と捉えていますが、決してそれだけでは無く複数種類の性を持つ生物も居れば、様々な形態で種の繫栄を成功させている生物もいるということでした。
私個人としては異性愛者であり、こちらが大半を占めているかとは思いますものの、殊更にマイノリティを締め出す必要は無いと考えています。
個人の価値観は千差万別であり、人に危害を加えたりしない価値観なのであれば受け容れられるべきかと思います。

生まれながらにして差別されることは良い事とは思えません。
性別も肌の色が異なったとしてもホモサピエンスとして同じであり、進化の過程で多様性を容認してきたことが、人類の発展と継承に大きく寄与していると確信しています。
何事も原理主義に陥ると他の存在自体の否定に走ってしまうので、多くを包含しながら進んでいける人類社会であって欲しいと切に願うばかりです。
数的な問題で政策などは決まっていく事は有るかと思いますが、少数派を排除することなく、双方・各所が認め合い共存していく社会を目指していきたいと思います。
その達成には今まで教わってきたことで培われたアンコンシャスバイアスが、見えない壁を作り出しているようにも感じますので、先ずは無知の自覚から始めて、多くの課題自体を認識する必要があるのでしょう。
『女性活躍社会』と言う言葉も時代を経れば有り得ない物になるのだろうと思っています。
女性が差別を受けているのであれば即時撤廃する必要があるのは当然ですし、女性だけを対象にした政策などはこれから違和感を持って受け入れられることになるでしょう。
当然に男性を対象にするという物もあってはなりません。
全世界で結果の平等では無く機会の公平性を担保できるよう努めることを望むばかりです。
私自身もこの考えに従い、性の差別では無く個性としての様々な活躍を出来る会社組織をまた構築していきたいと思います。

大学院にて、より多くの社会課題を与えられたことに感謝申し上げる次第です。
2022年後期も残り僅かですので、レポート提出含め最後までしっかりとやり遂げて新年度に向かいたいと思います。