パーパス経営

名和高司氏の著書である『パーパス経営』を推薦されて拝読しました。
概ね合意する内容で、僭越ながらこのような考えが新鮮で捉えられることに西洋的資本主義の限界が来ていたことを感じると共に本当に日本人がこんなに淋しい考えを持っているものかと気になりました。
とは言え、日本の歴史を見るにつけ、責任を取るのはいつの時代も少数の人間であって、将棋に評されるように多くの人間は駒として使われること同様に命は取られず相手方につくことはさほど問題無いのが、有史以来散見されていることは実感しています。
つまりは、日本の停滞は一部のleaderの責任で有って、多くの真面目な国民の責任では無いことを感じます。
事ほど、リーダーには大いなる責任が伴う事を感じます。
『大いなる力には大いなる責任が伴う』は『noblesse oblige』と隣接した概念であることを感じます。


今週は、大学院のオリエンテーションが有りました。
新たな刺激に大いにワクワクしております。
久し振りに感じた一番の違和感は時間に対する感覚の異なりです。
予定された時間の1~2割増しは想定していましたが、平然とそれ以上の時間を要することを久しぶりに思い出しました。
ビジネスマンとは時間の感覚と責任感が異なる事は改めて理解して計画を立てないと、結果として周囲に迷惑をおかけすることを実感しました。
日本での平均的な大学院生とは倍の年を重ねており、多くの講師陣と年が変わらない私は異様に見られるのかもしれませんが、生涯学習を当たり前に教わっている私からすると、この世代間の差が大きな刺激を生むことを確信しております。
テクニックとして単位の取得は早めに実施していきますけど、折角なので中々触れる機会がないであろう講義にも積極的に関わっていこうと考えています。


改めて計画を立てる中で、昨年度までと大きく異なるのはこれからの二年間の自分の時間が縛られていることを理解しました。
エッセンシャル思考に教わっていたので、自分の有限な時間をどのように使っていくか改めて考える機会を頂戴した気持ちです。
色んな事を不退転で進めてまいりますので、ワクワクが止まりません。
一撃必殺の言葉を今更ながらに大切に感じています。
勿論、誰かを殺すという意味ではなく、短時間でも少数でもやるべきことをしっかりと成していく事の大切さを感じています。
大経営者になった人は「投獄」「倒産」「大病」の経験があると、良く表現されていますがつまりは時間を有限と捉え、エッセンシャル思考が身に付いた結果なのだろうと思います。
時間も有限であるし、選択肢も無限では有りませんので、自分のエネルギーを何に尽くしきるのかが大切であるのだと実感しています。

それらは全て我欲ではなく公的な想いが有る事が必要です。

貞観政要に学び、為すべきことを為し、次世代の為に尽くしていく事を実行していく所存です。
何度振返っても2022年に日本人として存在しているだけでも、全世界で見れば恵まれています。
自分で描いた理想を体現すべく愚直に努力してまいります。

ロシアとウクライナの問題が色々と取り沙汰されていますが、軍人で無い方の感情意見が多く有るように思います。
戦争犯罪は許されるべきでは有りませんが、片方だけが実施していると見るのは現状認識が甘いように思います。
ウクライナでは多くの方が軍人になっているようですが、相手方にとっては便衣兵と認識されているかもしれません。
だとすれば、民間人の虐殺とは限らない可能性も有ります。
いづれにしても戦場は人間にとって狂気の場であるので、常軌を逸した行動を取ってしまう人間も発生してしまうでしょう。
やはり、可能な限り政治手法の一つである戦争と言う手段は取るべきでないことを感じます。
また、事を起こす際には収めどころも考えておかなければ、無用な混乱を生んでしまう事が明確に示されている場となっています。
仕掛けた側も仕掛けさせた側もしっかりとした戦略をお願いしたいところですが、現時点では現実的に無策で事が起こったことが露呈しています。
民間人の犠牲を抑える為には双方の政治リーダーが早々に収めどころについて考え、議論を進めて頂きたいと思う次第です。