その時は突然来る

いつその機会が来るか分からないけれども、常に備えておくことが必要です。
災害の発生などは正にその典型でいつ何が起こるか分からないから備えておかねばなりません。
組織としての備えも当然ですが、個人としての体力の錬成や様々な技術を身に付けておくことなどもとても大切です。

他にも役職を与えられたり、外されたりするのもいつ来るか分からないことは沢山有るでしょう。
事が起これば『何故、自分が』と考えてしまう方もいるかもしれませんが、いずれにせよ備えておく必要が有ります。
今回、私が直面したのは英語の使用場所でした。
グループで与えられる機会があるので、平日は出張等が無ければ朝からオンライン英会話を実施しておりましたものの、相手は自分で選べる講師でありテーマの選定も自分で行えるものでした。
また、複数年実施しているのでそのシステムは理解できており、時間も25分と限られた物でした。
今回は、九州大学の学びの場で7名の班員が選ばれ、私は5名の中国人の方と1名の日本人と組むことになりました。
最初の授業の終わりで、対面できた5名とラインを交換してオンラインでのmtgから始まりました。
当然ですが、日本語を話せるのは2人だけなので、英語を共通語としてやり取りしました。
なかなかコミュニケーションが進まなくなると中国語で会話が始まってしまいました。
最初は車の運転中に参加したので、会話に入り込めませんでしたが、運転が終わりある程度会話が落ち着いた段階で意を決して突っ込んだ会話を進めてみました。
結果としては皆が英語を母国語としていない分、ストレスは溜まりつつもどうにかある程度のコミュニケーションを取ることが出来るようになりました。
皆が困惑している中でもリーダーシップは誰かが発揮せねばなりません。
チームビルドをして、目的を共有し、課題を設定して分業を実施していく。
これはどのようなプロジェクトでも同様ですので、今回もまた良い学びを得ています。
大きな意味では、同様に7班が有りますので、60名程度との交流の機会を与えて頂きました。
国籍で言えば5を超えていて、日本人はマイノリティです。
なかなかこの島国に居ますと人種的にマイノリティになる機会は少ないように思います。
多様化を進めるにはマイノリティを何度感じた人間がいなければ理解はされづらいとの指摘を聴いたことも有ります。

個人的には北海道を出て、東京に来たときにも少し感じましたし、学校の編入や部隊の移動、関西や九州への就職の機会など様々な場面で一人飛び込む機会が有りました。
所詮は国内の事ですが、この経験が少ないと相手の痛みなどを想像することが難しいのかも知れません。
やはり、コンフォートゾーンに居てはいけないことを感じます。
今回の件で、どこまで英語力が上がっているか分かりませんが、話すことを主体的にしなければ、意見が無い人間としか捉えられないことを実感することが出来ました。
この次は意見の対立が起きた際にどのようにどのように双方の見解を誠実に伝えあえるかなど、様々なシチュエーションを体験していきたいと思います。
8月10日が一つの発表の場となっておりますものの、私自身は出張の為、以降は遠隔での参画となります。
現時点でも諸外国から遠隔参加のメンバーも居ますので、一緒に関わっていきたいと思います。

前期の終わりでレポートも多数溜まっている中での今回の機会には少し追い込まれた感が有りましたが、やはり非常に恵まれていることを感じます。
今回の機会に大いに刺激を頂戴すると共に自己の成長と社会への還元をしっかりと実行してまいります。
頭を使い倒すのはスポーツをしたときの様にスッキリとする事も知ることが出来ました。
若い方のエネルギーを体得できる場にも感謝です。