アイエスエルのコースに参加させて頂きました。
野田智義さん直々に教鞭を取っていただくとともに知の巨人である橋爪大三郎先生にも講師をして頂きました。
3ヶ月で全八回、中で二回ほどWEB講義が有りましたが、全てに参加させていただき多くの学びを得ました。
一緒に受講された皆様も錚々たるメンバーで、見識も経験を幅広く刺激を頂戴しました。
私は個人としても東洋思想の伝播の一翼を担うべく勉強を継続していますが、世界にある宗教を知らなければ、東洋思想との対比も正確には出来ませんので、大変興味深いコースでした。
もちろん、三ヶ月で全てを知ることは出来ませんが、端緒は教えて頂けたと思います。
これからは、私自身が世界の多くの方と触れ合う中でまた体得していきたいと思います。
知識量はインターネットに敵いませんが、やはり自分自身の脳の中に多くの情報が入っている方が、思考は深められると感じました。
特に原典を読むことの大切さを強く指導されたとも感じています。
一次情報に触れないと加工されたものには何らかのバイアスなどが含まれている可能性が高く、そのまま受け取るのは解釈間違えを生みやすいことなど、米国の独立宣言などを例にされて理解できました。
日本の文献もどのように英訳されているかによって、正しいニュアンスで伝わっているかは怪しいと思えるのと同様です。
日本語は良い意味でも曖昧で名言を避ける表現は多く有りますし、表意文字なので、漢字自体に意味がある場合と表音文字のように音だけで決まっているものと分かれますので、通訳が容易でないことは理解できます。
イスラムやヒンズーの言葉を原典で理解するには、時間がかかるとは思いますが、先ずは正確ではない訳であることを認識するとともに、時間をかけてでも自分で訳して行きたいと思います。
地球上に世界は狭くなったと言えると思います。
その分、これからはパンデミックや国際的紛争を目にする機会は増えることでしょう。
人口動態にも変化は生まれてきます。
単純に考えれば、相対的にキリスト教文明の人口はあまり増えずに、イスラム圏やヒンズー圏の方が人口の絶対数が上がりますので、世界を俯瞰したときに見えてくる文明圏の強さは変わってくるものと思います。
だからと言って混沌とすると想像しているわけではなく、より原理的な共通認識が強調されるのではないかと考えています。
それは、先祖を崇拝することや多くの親が子供を可愛く愛でたいと思う心は、宗教や国を超えて共通する思いでしょうから、そのような点に着目すれば、多くの共通項を見出せるものと期待しています。
儀礼的には異なる部分が沢山あるので、簡単に融和されるとは思いませんが、原始・原理的な見方をすれば、寄り添い合えるものと思っています。
そのためにも多くの方が、自分達以外の宗教を学んでいくことで、双方に敬意を表することを理解すれば、改宗せずとも紛争は起こらない世界が達成できるものと思います。
今回、学んだのは一神教としての、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、多神教としてのヒンズー教、中国文明のベースとなる儒教、また日本の宗教についても考察を深める機会となりました。
今年に入り、話し方教室と本コースを学び終えたところでは有りますが、並行して東洋思想の講師としての学びもスタートしています。
自分にとって落ち着かない、慣れない場を強制的に作ることは、良い刺激を受ける有難い機会です。
今後もコンフォートゾーンから出続ける活動を継続します。
それらは全て社会や次世代のためになるものと確信していますし、全ては自分自身の人間力を上げることこそが、共通した大切な要点であると考えています。
日本経済の最前線で活躍されている方々との交流は刺激的でこれからも末永くお付き合いをしていきたいと思います。
最近は努めて幹事役に手上げしていますので、今回のコースでも同窓会を継続してまいります。