渇望すること

生来、自分の欲に貪欲に突き進むということはあまり無く、一般的な負けず嫌いとは異なる性格をしていましたけど、歳を重ねたことと環境からの影響でどうしても成し遂げたいことが増えてきました。
私利私欲では無く、次世代や社会のために為すべきことはどうしても成したいと言う思いが強くなっています。

アスペンの経験から古典の楽しみを知りましたけど、最近はあえて本を断ってみる時間を設けたりしてみました。
そうすると活字への渇望などが強く湧いてくるのを感じました。
今までは読むべきだと言う理論でしたけど、今では自然と読みたい・読まなければ落ち着かないと言う段階に至っていることを感じています。
自分自身でスイッチが入って為すことは、俗に言うやらされていることの数十倍のエネルギーで行動出来ることを実感します。
『やるべきことはやりたいことにしよう』とはぐるなび創業者の滝氏の言葉ですけど、強く共感します。

残念ながら組織員の間では『言い出しっぺが損をする』などと寂しい意見が聞かれたりもしますけれども、『この指止まれ』は自らで始めてこそ大いなるうねりに繋がる機会を与えられる物だと確信しています。

自らが公的な思いで活動することこそが最も幸福感を得られ、疲労感も生まれないと言うのは行動経済学からも解き明かされています。
目先のことでは無く、中長期の視点で語り合う事はより良いコミュニケーションを生み出す事と思っています。
その為には短期的な損得をある程度超越できるほどの資産なども必要なのだろうと思います。
いつまでも満たされないと嘆くのでは無く、日々の生活にある程度の目処が立ったのであれば、その先にあるものをしっかりと見定め多くの方と協働して、社会基盤の安定に寄与していきたいと考えています。

複数回の選挙を経て政権も安定している中で、何か事を起こしたがるメディアの存在には改めて識者に限らず多くの国民にも首を傾げつつある事と存じます。
誰しもが分かりやすいような構図は伝える手法としては参考になりますものの、ロジックの原点にあるべきである『なんのために』が短期的である事が多いメディアは資本主義の犠牲者なのかもしれないと同情もしないことは有りませんけど、中長期的な視点を多くの方に有して頂きたいとも思います。
何より気づいてしまった者、責任と権限を与えられた者の使命としてより良い社会を次世代に繋げられるよう日々を過ごしてまいります。

創業時代を振り返ると自らの発言・行動には反省点が多く有ります。
それらに気付けた環境を与えられたことに感謝すると共に今後の改善をしっかりと果たしてまいります。
持続可能な組織にするべく先ずは自らが最も変革していきます。
来年から多くの仲間に加わってもらえる活動に励んでまいります。