タイトルは田口佳史の最新版の著書です。
ご縁を頂いてから既に5年ほどが経過しております。
本作は特に田口氏のいろんな想いの総決算のような多くの事が含まれている著書であると感じています。
いつもながらに分かりやすくご自身の言葉で語られているので、私には素直に深く入ってきます。
西洋文化が近代から現代を飛躍的に変え、多くの人民が豊かに暮らせていることに異論はありません。
それでも拭いきれない違和感も沢山あります。
その視点を埋めてくれるのは東洋思想であるように感じています。
それは日本人として生まれ育ったからかも知れないので、他にも自然的見地の中には得心するものが有るのかも知れません。
私にはこの世の全てが科学の力で全て証明されるとは思えません。
様々な事象事由の確度を上げていくには科学的実証を重ねていく事が有意義な事は多分にあります。
科学的アプローチによるものは、今更ながらに人間が知り得た事がほとんどで人類誕生以前からと宇宙の摂理は変わっていないことばかりでしょう。
そもそもの思想の根幹を問い直すことなどが必要であると考えています。
分かりやすい正解や短期的には成功に見えることが中長期的には自分に災厄として戻ってくることもあります。
東洋思想や自然の中から導かれる答には現代の価値観とは異なり、世代を超えて受け継がれておくべき事が多分にあるように感じる機会が増えてきました。
著者にある『いま、ここ、自己』に対して常に誠実に全力で応え続けることこそが人生を豊かにしてくれると確信しています。
その根幹にはやはり志が必要であり、利他の考え無しには結実しないものだと捉えています。
これからも人・本・旅・食・呑から多くを学び続け、社会に役立つ人間になるべく歩み続けます。